空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

そりゃ世代的・背景となる文化ごとに違う見方をするし、その「常識」は変化してゆく

2018-10-27 14:52:05 | ノート






 それはそれでスゴイ認識ではある:「萌え絵の絵柄自体が風俗店や性的サービスのアイコンだという認識」。

 でまあ、「萌え絵」と大くくりにされるかもしれないあれこれは様々な意味合いがあるということは、ちょっと考えたり知見を広げたりすると理解できるわけだが



 こうして、下手するとプリキュアをチャイルドポルノ促進作品などと言い募る人々も出るわけである。
 当たり前だが、今現在の感覚から可愛い・キレイと思われるものをそうしたアニメに投影し、それは異性の目をひきつけたいという、それなりに当然の感覚と離れきらないものである。なので、どうしても性的なあれこれと絶対無関係にはなりえない。

 他方、今現在の感覚で、性的に全く無価値な・女権論的に正しい服装というのを幼児のうちから着させることを完全に徹底した場合、こんどはそれが次の世代の性的興味の関心になること、ほぼ明らかである。

 当たり前だろう。
 男の子たちは、ブルカかガンキャノン装甲かなにかを着た同世代の女の子たちと一緒に育ち、彼らの正常な性的感覚の発達は、「気になるあの子」とブルカもしくはガンキャノン装甲またはレッドキング着ぐるみとを一連の観念的連関のなかに位置づける。たぶん、「ああ、あれをひん剥いて肌を僅かでも見たい!」という方向だとは思うが(エレキングに直接欲情する精神は、発生はするだろうけどあまり多いとは信じない、信じたくない)。

 そんなわけで、「今現在の」エロゲエロ漫画とかではレオタードスタイルのスクール水着が描かれているものと思われるが、「今現在の」消費者たち、すなわち20~40台の人々がさすがにそーゆー気を薄れさせたころには、つまり10~20年後には、「今現在」性に目覚めていない・目覚めたあたりの(今現在、10歳から20歳くらいまでの)人々のために、「今現在、非チャイルドポルノ的であるとお墨付きの」半ズボン丈のスクール水着がエロゲエロ漫画に登場することだろう。

 つまり、「今現在の」「良心的な」人々が「ああ、これでキモイおっさんどもの魔の視線から子供たちはまもられた!」と安住しているそれが、10~20年後にはそれこそ、青春の日の思い出とかなんとかの対象として大変性的なアイテムと化すのである。つーか今現在、その過程が進行中のはずである。

 というか、流石に自分で詳細な調査をしようとまでは思わないが、そろそろ『性的なあれこれについて非常に厳格に統制されている女子校のお嬢様』設定のキャラが半ズボン丈の水着を…とかありそうだし、恐らく体操着も、所謂「ブルマ」はそれなりに描かれる率を減らしている…と思うが、どうか。
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