空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

国連由来の食糧の取り扱いin Somalia;外国人戦闘員の勢力について

2009-06-16 20:23:43 | ソマリア関連

ShabelleMediaNetwork UN food is stolen from the starving in Somalia fake camp fraud  Posted: 6/15/2009 2:45:00 PM
 いやに長文だと思ったら,ソースはTimes Onlineの様子。国連援助食糧や米国の援助品が不正に流用されているとの告発記事。国連事務所に行って所定の様式に従って書類を作れば「難民キャンプ」が「形成」され,そこに援助物資がつぎ込まれる―書類上の「難民」に(現物は転売したり)だの,国連援助関係者やその雇員から援助食糧を調達,商売ができるだとか。というわけで市場には国連マークとnot for re-saleなんて記載のある食糧が売りに出されたりするのだと。米国発のA gift from the American people印字つきの袋もあるよ!

ShabelleMediaNetwork African Union condemns foreign fighters in Somalia Posted: 6/16/2009 2:30:00 PM
 これはReuters電の記事を利用しているという。AUは外国人「義勇兵」の存在を問題とすると。
 その実数について,Ahmedou Ould-Abdallahは280 - 300ほどかと推定されていると語る。

 …その人数ではAMISOMを撃破することはできますまい。つか,正面から戦ったら返り討ちが落ち(AMISOMは曲がりなりにも装甲車両を持っているはず)。だからこそ,報道されるところからして「あと一歩」まで政府を追い詰めながらもその最後の一歩が抜けないのでしょう。その最後の一歩,大統領公邸等々に足を踏み入れるとは,そこを警備しているAMISOMに正面切って喧嘩を売ることになろうから。

 一応,現状,AMISOMはソマリア国内の諸勢力の闘争には関わらない建前のはずですので。
 でも,その警備している現場に何者かが侵入すれば,そりゃ自衛であれなんであれ,AMISOMとしては戦闘参加に理由がつきますものね。

 真剣に,ぐだぐだですよねー。

 報道を見る限り反政府側は,政府側に優越しているかのようですが,しかしそれ,『自由に作戦できる』とゆー程度の「優越」の感もあるし―真剣な殺し合いをする限り,「いい勝負」かせいぜい「優勢勝ち」くらいしか得られていない。モガディシュ市内の拠点については取ったり取られたり,です。
 といって政府側も,反政府勢力を圧倒できる戦力を調達できない。Sufi教団系民兵と同盟しましたけど,それもこの間のWabhoの戦闘で相当消耗した様子。

 ぐだぐだですねー。切り札はどこにあるのかしらー(どっちのでもいいけど)。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (teiresias)
2009-06-16 20:43:00
なんか変なアイコンが追加されてる。どこそこのブックマークに参加がどーとか。
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BBC Inquiry into Somali food aid sale (teiresias)
2009-06-16 22:29:05
16 June 2009 10:35 UK
"The UN World Food Programme in Somalia has launched an inquiry into a report that thousands of sacks of aid were being sold on the open market",関連記事。
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