デマ・かなり悪意の入った”自由な解釈”に対してどういう態度をとるか問われるのではないか

もうネトウヨと呼ばれてもいいよ。自衛隊は本当に頑張ってる。俺はこの目で何度も見た。皮肉にも広島はあの大雨の翌日に梅雨明けをして気温３０度超え。汗だくでスコップを振るう自衛隊員。不平も不満も言わない。遺体が出れば全員で敬礼。そして粛々と作業続行。一体どこに文句があるんだ。

— もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） (@mollichane) 2018年7月10日

敬礼だけじゃなくて手を合わせる場面も沢山あった。すぐ近くで遺族が泣き叫ぶのを見て、いたたまれない表情を浮かべる隊員もいる。彼らは炎天下の中えんえんと黙って泥や瓦礫を除去する。全てが断片的だけど強烈に俺の中に刻まれた。

— もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） (@mollichane) 2018年7月10日

　なんというか、そりゃおめえ当たり前だろう、自衛隊だぞ？という感じではある。
　恐らく世界で最も教育が行き届いた上品な軍隊の一つで、直接の戦闘の機会がまずなく、基本的には工兵任務の経験に卓越しまくったある種の変態的発展を遂げた軍隊。そりゃもう、こういうときにマスレベルで極めて頼りになる組織である。それは政治的立場に関わりなくたんなる事実だと私はおもうのだが。

倉敷の友達が言ってた。「急に避難所に自衛隊が来てお風呂が設置された。クーラーがついた。ここは比較的被害が少ない地域なのになぜ優先的に？警備体制がやたら凄くて、今日から学校も再開なのに何があるのかと思ったら安倍総理が来るんだって。あれアピールのために慌てて準備したんだよ。」と。

— 紫野明日香 (@asunokaori) 2018年7月11日

　この「お友達」メソッドに対して：

安倍総理視察とエアコン設置は全く無関係。設置の指揮を取ってきた者として明確に申し上げます。熱中症回避のため人の多い避難所優先でエアコンを配備しています。総理が視察した岡田小以外の倉敷真備地区・水島地区、広島県、愛媛県の避難所複数にもエアコンは設置され、被災者から喜ばれています https://t.co/7voZuO7LCR

— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2018年7月11日

　にも拘らず

総理、こんなツイートもあります。被災地の声に耳をすませて下さい。「急に避難所に自衛隊が来てお風呂が設置された。クーラーがついた。比較的被害が少ない地域なのになぜ優先的に？警備体制がやたら凄くて、今日から学校も再開なのに…と思ったら安倍総理が来るんだって」→https://t.co/XiyDCrTdew https://t.co/wvadWwiVoD

— 盛田隆二 (@product1954) 2018年7月11日

　なので、二次的拡散が行われている点―

呼び名が『エアコン・デマおばさん』に決まったらしいです。49歳 三鷹市 共産党員の方なんですね。被災者の一人として、貴女のことは忘れません。 https://t.co/Iz1fgDj6BJ

— 曽根 梢 (@144902tora3500) 2018年7月11日

　エアコンおばさんに発する有形無形の影響は大きい。
　なにがまずいって―
　東北は「自衛隊員と共産党員が暗黙のうちに協力せざるを得なかった」と伝えられるレベルでやばかったので、自衛隊の株が上がると同時に地域に密着した限りで共産党の株も上がった。これはいい。
　しかし今度の広島近辺の大水害の場合、人口が比較的密集したところであるにもかかわらず、死者数は3桁で留まるものと思われ、相対的にヤバさが低く、地元近くの共産党シンパが平常運転でデマとか流せるレベルであるようで―

　…市民感情的に、『このクソヤバいときに、なにを遊んでいやがるんだ』という嫌悪の感情が沸き起こるあたりがかなりマズイ。
　この点、

まあオカルトめくが、やっぱり「安倍の天運は既に尽きている」のよな。天運に逆らっているから災害が起こるとまでは言わんが、酒も呑めないのに日頃は参加しない飲み会に参加して、閣僚、党幹部まで巻き込んで災害の初期対応に失敗するとか徹底的にツキが無い。

— 国難転生ロボ (@robo7c7c_2) 2018年7月10日

「酒も呑めないのに日頃は参加しない飲み会に参加して、閣僚、党幹部まで巻き込んで災害の初期対応に失敗するとか徹底的にツキが無い」はよい観察かと。

　とまあ、安倍首相がよりにもよってヒキが悪いときであり、つまり正攻法で正面から非難すればいいだけのところ、よけーな枝葉をつけたせいで反アベ側のプロパガンダがお仲間用の同人誌ネタ以上にならなくなってしまったっぽい、

　…ここらへんが野党方面の今後のために大変マズイ。
　…「共産党には絶対入れない」無党派層とかが発生・増大するだろう、とか言えばいいだろうか。

　いっそ、政党　不　支持率でもはかればいいんだ。いわゆる無党派層にどれだけ、どういう人たちがまぎれているのか、わかるから。もしかして君ら、「無党派層」というのが政治的意識皆無の単に流されるだけの客体とでも思ってないか？

結局彼らは安倍批判をするためならウソをついても構わないと思ってるし、被災地をないがしろにしても良いと考えてる。東日本大震災の時に一気に沸いたあのアホ共と同じなの。

— もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） (@mollichane) 2018年7月11日

　そんなわけで、共産党さんとしては、デマ・かなり悪意の入った”自由な解釈”に対してどういう態度をとるか、それなりに考えた戦略をすべきではないか、と思う私である。

　末端の勝手連が勝手にやった、ということで放置するのも手だが、それだと今度の文科省の『だって書類の添削を見てあげたついでに、うちの息子がお宅を受験するんだけどって言っただけだもん裏口じゃないもん大学が勝手にやっただけだもん僕悪くないもん』を非難しにくくなる。

　いちいち対策する人手もたりない、ということも理解はするんだが、「科学的」に政治をしようとするからには、いますこし理性的に…などとも思うのだ。

　常識的に考えて、首相が視察するような避難所は大規模であることが予想され、そういう大人数を収容する施設にはそれだけ援助物資が多数であること・手当てが速いことが予測・期待しうる。「エライさんがくるから、そこは特にキレイにしておく」というのもそこそこ常識的なことで、他のところを蔑ろにして実現されることでもなければ、そう非難されるべきことではない。そうした社会通念を超えて・逸脱していればこそ批判の対象になるだろうところ、「そうではないぞ」と指摘されても、「私が思ったことは本当なんだから、これは世に通じるべき本当なのだ」と言い張るというのは―まあ、あまり理性的とは言われず、迷妄に陥っていると評価されるのではないのかな、と心配になるのである。

　他方、「ネトウヨの星」みたいな扱いかなーと思われる高須院長は：

grape 被災者「助けてください！」　救助を高須院長が断った理由に称賛の声 By - grape編集部 　作成：2018-07-10 　更新：2018-07-10

ごめんなさい。やれることなら何でもやりますが、すでに自衛隊と消防隊の専門家の出番の段階になっています。かっちゃんのヘリコプターは現状では足手まといです。お許しください。 https://t.co/nNVkGDdjZM

— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2018年7月7日

　かなり頭が真っ当なひとじゃあないか、ということで、これはオトコを上げたなあと思う。
　流石、年季の入った社会人・苦労人である。