いや、この場合、本人は絶対菜食主義であって、言葉通りの「ゴーシュ・キャビア」「エコロジー・オマール」ではない、というのは真実だが、考えても見よ、親がそのような富裕な階層に属していればこそ学校に行かずに抗議行動を延々展開できるし、親がヨットに付き添うこともできる。
先程呟いた国連で演説した少女の件、彼女はヨットでNYまで来たようだがチームは飛行機を利用して批判を受けている。ヨットはチームによって欧州へ戻され、彼女はこれからカナダ・メキシコに立ち寄り欧州へ帰るらしいが、結局飛行機を利用するのでは? https://t.co/2eyFVLsuA1
— H.S. Kim (@xcvbnm67890) 2019年9月24日
このプロジェクト結構金かかっているので、かなり裕福でないとできないよね。ブルジョア・リベラルによるこういう自己陶酔活動って好感が持てない。
— H.S. Kim (@xcvbnm67890) 2019年9月24日
という批判は、実際、これも本当なのだ―グレタ・トゥンベリがカーボン・フットプリントを気にして菜食主義をとっているのが真実であるように、これも真実なのだ。
テレビのニュースは彼女の演説を流している。それが話題であることも、賛同を呼んでいることも承知の上でだが、言葉の選び方、表情、口調、その全てがあまりにも感情的かつ演技的で、オイラの情動には何も響かない。というか警戒心と忌避感しか生じさせていない。 https://t.co/Y2HDvGzbV7
— 境 真良@GLOCOM&IPA(あーりん推し/芸能人スキャンダルネタ要らない) (@sakaima) 2019年9月23日
親の教育が行き届いているのじゃないですかー、とか。そりゃあ、幼少時から一級品を見続けていたんだ、日常的な所作からして我々下々とは違うよ。
社会問題について10代の子が発言するのはいいことだと思ってるけど、情動に訴えかけられた場合への評価は手放しではまずいと思うんだよ。特にアスペルガー症候群を公表している場合、大人の評価がその手法を加速させたり当人の将来を変えてしまったりする可能性により慎重であるべきじゃないかと思う。
— ほわ (@kuruhowa) 2019年9月24日
「私は学校にいるべきなんです」まじで学校にいるべきとしか言いようがない。
— rionaoki (@rionaoki) 2019年9月24日
これについては「よけーなおせわ」ではありえる。沖縄の登校拒否児「ゆたぽん」だかとは事情が異なる。マララ・ユサフザイとも異なる。グレタ・トゥンベリはブルジョワ階級である。親の出自もあいまって、もはや貧乏に陥ることは基本的にはありえない。
グレタ・トゥンベリに対して「若い者は元気があっていいなあ」と思いますが、若者の熱情を利用し、共感の得やすい16歳女性を国際的な舞台に立たせ、感情論で扇動して善悪二元論で世論を誘導させる方法論は下品で、賛成できない。地球温暖化の問題は、感情論ではなく、サイエンスにより扱われるべき。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) 2019年9月24日
16歳が国連で発表する度胸は立派。しかし環境問題って16歳に全体像が掴めるほど簡単な問題なのだろうか。一歩譲ってこの子は正確に理解してるとしても、環境保護を訴えれば偉いと子供を煽る昨今の風潮には疑問を感じざるを得ない。https://t.co/sHOy3WQW5p
— Willy OES 🌘 (@willyoes) 2019年9月24日
若い女の子の商品化、ということでもあり、そこは批判対象でありえる。まあ、こんなふうにひとをあおりたてて大運動にして、そこから人類の将来へプラスになるようなうねりを練り上げることができれば…という理想は一応プラス評価しておこう。
10代後半の多感な時期は学校に行き、結論に飛びつくのではなく、オーソドックスな先人の知的営みの蓄積を学び、考え方を学び、学び方を学ぶ時期と思いますが、同時にこの時期は、正義感も強いから二元論的な思考に浸食されやすいんですよねえ、というのがカルト問題への取り組みから得た知見です。RT
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) 2019年9月24日
ということでハーバー・ボッシュ法を勉強しよう。
「現在私たちの体内にある窒素の80%は、ハーバー・ボッシュ法によって生産されたものであり」まじですか(汗
— Kumagai, M (@kumarobo) 2018年6月22日
>現代社会を作り上げた「5つの偉大な化学的発明」とは? - GIGAZINE https://t.co/dkMC1MCXb7
やってみればわかるが、生ゴミ等々から土を作って、それでできる作物のザマをみれば、まあいろいろ諦めがつくぞ。
いやもちろん、私の土つくりが下手だったというのがあるにせよ、化学肥料をいれた鉢からは見事な芋がでてきて、入れてないプランターからは、どこの汚染地帯で発生した株だお前は、って感じの無様なものがでてきたり、そもそも食えそうな大きさになってなかったり。
ジャガイモというのは生産性がいい植物じゃなかったのか、なんでこのプランターは種芋比で3倍くらいしか収穫できないのか、とか。数年間、思い悩んでみたりすればいい。
…無理だよ。
だから、地球環境のためにいま、できれば何が必要かって、ハーバー・ボッシュ法のような高エネルギー・大規模装置を要しないような簡単な窒素固定法を案出することではなかろうか。町工場で可能なレベルまで落ちれば、地方の雇用が発生するかもしれないし、大都市の大工場からど田舎まで完成品の肥料を輸送するコストも削減できる。
うんまあ、『私の知ってる正義に従わない裏切り者どもは誰だ!』とやるのは簡単だし、それに乗っかって叫んでみるのも簡単だが、まあ清純な絶対菜食主義をやろうと思ったら、まあ世界人口の80%とかは死滅するので。もうちょっとどうにかなるような作戦を考えたりするといいよー、と思うのだ。
ならば「賞味期限」まであと2年はありますな。
つまりですな、大人になってしまえば、もはや責任から逃れることができないのですわな。
まあ16歳の子供だから、世間に一石を投じるだけでも十二分な仕事であり、広告塔として十二分に仕事をしたことになろうが、じゃあ18歳以降はどうしましょう。
何をなしえようか。
「お前は裏切るな」と叫び続けることだろうか。
―まあ、それを許すほどの資産は、親は持っているだろうけど、そーゆーとこやぞ、という現実に、そのうち直面させられるんでなあ。