日本語総合情報サイト@タイランド newsclip.be ロヒンギャ族難民船か タイで219人保護、翌日領海外に 2013年9月13日(金) 01時44分
「11日、タイ南部サトゥン県の海岸に、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ族の難民とみられる男性219人が乗った船が漂着した。タイ当局は男性らに水と食料を与え、12日、タイ領海外に送り出した。調べによると、男性らは約2週間前にミャンマーを発ち、マレーシアを目指したが、水と食料が尽きて漂流し、サトゥンの海岸に流れ着いた。漂流中に船上で2人が死亡したもようだ」
HumanRights Watch タイ:「ボートピープル」化するロヒンギャ民族の釈放と保護を 1,800人以上が非人道的に拘束され 家族も離ればなれに 2013年8月20日
上掲記事は,タイが同国に流れ着いたロヒンギャたちへ適切な保護措置を取っていないというもの。男性だけ別に収容するとか。
実情の一端は:
バンコク難民研究所 100人のロヒンギャたち 2013年8月23日
に見えるので参考にしたい。淡々とした文章だが末尾の「トレーニング後、入管にランチをご馳走になり、空港まで送ってもらって、コーヒー飲んでバンコクに帰ってきました。自分がやってきたトレーニングと、そのすぐそばで半年以上に亘り極端に自由を奪われているロヒンギャたち。この関係がいまいち直接結びつかず、いまだになんかもんもんとしているのです」あたりがさらに現状のどうしようもない劣悪な状態を垣間見させてくれるようで,さらに救われない。
HumanRights Watch タイ:タイ海軍 ロヒンギャ民族の庇護希望者を射殺 難民押し戻し政策による「ボートピープル」射殺事件 捜査せよ 2013年3月13日
この記事については「2013年2月22日、パンガー県内のある埠頭のそばで、タイ人水兵が、前日から海軍に拘束されていた約20人のロヒンギャ民族庇護希望者の一団に発砲した。彼らの船には約130人が乗っており、ビルマからマレーシアに向かう途中で燃料切れとなったために拘束された」
基本,海で出会った場合には,タイ海軍は”適切な物資”を補給してやってマレーシア等に行かせるわけだが(で,海上で”処理”してしまってやしないかと言われたりする),この場合は埠頭近くでやっちゃったという。
…一応,上掲記事の場合,”僕たち拘束されて,どうにかされちゃうかも”と恐れたロヒンギャが不規則な行動(海に飛び込んだり)したので,これを鎮圧するため…という理由はつく(誰が納得するかどうかという問題はさておく)。だが,我々基準では,明確に不急不要な処置と断じられよう。
HumanRights Watch ビルマ:1988年の虐殺の真相と責任 明らかに 弾圧から25年 いまだ不十分な責任追及と法の支配 2013年8月6日
まあこれはよいとして,
HumanRights Watch ビルマ:結社法案 修正か廃案を 法の成立は NGO活動を大幅に制約 2013年8月25日
「2013年7月27日に公表された、「団体の結成に関する法律」案は、ビルマ国会にて近く審議される予定。法案が通過すると、非政府団体(NGO)は、活動に際して政府への登録が必要となる。また、実質的に国軍の統制下にある機関に、かなり包括的で曖昧に定義された規制の権限が与えられ、団体は、異議申し立ての不可能な恣意的な決定に従属させられる。未登録団体の構成員には、刑事罰が下される可能性もある」
結社の自由を大幅に制限する可能性が(大いに)ある。なので,その制定は望ましくないというわけだが
朝日新聞 ミャンマー最高位僧組織、反イスラム僧団体を非合法化 2013年9月12日18時6分
「政府公認の最高位の僧組織「国家サンガ(僧団)大長老会議」が、反イスラム主義の仏教僧の団体を非合法化する通達を出していたことが分かった。こうした団体が対立をあおっているとの批判があり、沈静化を図りたい政府の意向を受けての措置とみられる」
「宗教省によると、通達は8月14日付でサンガの地方組織に出された。僧の新団体設立を禁じた軍事政権時代の規則に違反すると判断したという」
つまり,概ね世界共通で「悪者」扱いの軍事政権時代の規則を持ちだし,自生的な団体の結成・活動を抑圧した,わけだ。「かなり包括的で曖昧に定義された規制の権限(上掲HRW 2013年8月25日記事)」が行使されたわけだ。HRWは,さてこれにはどういう評価を下すだろうか。
HumanRights Watch ビルマ:ムスリム系ロヒンギャ民族の「民族浄化」 停止を 不処罰が続くアラカン州の人道に対する罪と人道危機 2013年4月22日
pdfレポートへのリンク付き。
開発メディアganas 【interview】ミャンマー民主化の陰で「ロヒンギャ族への迫害は激化している」、在日ビルマ・ロヒンギャ協会のゾーミントゥ会長に聞く① 18th December 2012
開発メディアganas 【interview】ミャンマー政府は「脱・軍事国家のふりをしている」、在日ビルマ・ロヒンギャ協会のゾーミントゥ会長に聞く② 25th December 2012
ロヒンギャ問題には,あまり深入りしない程度に学習を続けることとする(日記)。全くしないのも何だが,といって集中しても他の業務とバランスがとれない。
開発メディアganas 【日本アフリカ学会レポート②】ザンビアの土地収奪には「伝統的権威」も加担している、大山修一・京大准教授が指摘 26th June 2013
開発メディアganas 途上国で収奪された土地は日本の国土以上、米国・英国・マレーシア・UAEの企業が群がる 15th June 2013
アフリカ趣味についても,そんなに時間も能力も投下できるわけではないが。
「11日、タイ南部サトゥン県の海岸に、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ族の難民とみられる男性219人が乗った船が漂着した。タイ当局は男性らに水と食料を与え、12日、タイ領海外に送り出した。調べによると、男性らは約2週間前にミャンマーを発ち、マレーシアを目指したが、水と食料が尽きて漂流し、サトゥンの海岸に流れ着いた。漂流中に船上で2人が死亡したもようだ」
HumanRights Watch タイ:「ボートピープル」化するロヒンギャ民族の釈放と保護を 1,800人以上が非人道的に拘束され 家族も離ればなれに 2013年8月20日
上掲記事は,タイが同国に流れ着いたロヒンギャたちへ適切な保護措置を取っていないというもの。男性だけ別に収容するとか。
実情の一端は:
バンコク難民研究所 100人のロヒンギャたち 2013年8月23日
に見えるので参考にしたい。淡々とした文章だが末尾の「トレーニング後、入管にランチをご馳走になり、空港まで送ってもらって、コーヒー飲んでバンコクに帰ってきました。自分がやってきたトレーニングと、そのすぐそばで半年以上に亘り極端に自由を奪われているロヒンギャたち。この関係がいまいち直接結びつかず、いまだになんかもんもんとしているのです」あたりがさらに現状のどうしようもない劣悪な状態を垣間見させてくれるようで,さらに救われない。
HumanRights Watch タイ:タイ海軍 ロヒンギャ民族の庇護希望者を射殺 難民押し戻し政策による「ボートピープル」射殺事件 捜査せよ 2013年3月13日
この記事については「2013年2月22日、パンガー県内のある埠頭のそばで、タイ人水兵が、前日から海軍に拘束されていた約20人のロヒンギャ民族庇護希望者の一団に発砲した。彼らの船には約130人が乗っており、ビルマからマレーシアに向かう途中で燃料切れとなったために拘束された」
基本,海で出会った場合には,タイ海軍は”適切な物資”を補給してやってマレーシア等に行かせるわけだが(で,海上で”処理”してしまってやしないかと言われたりする),この場合は埠頭近くでやっちゃったという。
…一応,上掲記事の場合,”僕たち拘束されて,どうにかされちゃうかも”と恐れたロヒンギャが不規則な行動(海に飛び込んだり)したので,これを鎮圧するため…という理由はつく(誰が納得するかどうかという問題はさておく)。だが,我々基準では,明確に不急不要な処置と断じられよう。
HumanRights Watch ビルマ:1988年の虐殺の真相と責任 明らかに 弾圧から25年 いまだ不十分な責任追及と法の支配 2013年8月6日
まあこれはよいとして,
HumanRights Watch ビルマ:結社法案 修正か廃案を 法の成立は NGO活動を大幅に制約 2013年8月25日
「2013年7月27日に公表された、「団体の結成に関する法律」案は、ビルマ国会にて近く審議される予定。法案が通過すると、非政府団体(NGO)は、活動に際して政府への登録が必要となる。また、実質的に国軍の統制下にある機関に、かなり包括的で曖昧に定義された規制の権限が与えられ、団体は、異議申し立ての不可能な恣意的な決定に従属させられる。未登録団体の構成員には、刑事罰が下される可能性もある」
結社の自由を大幅に制限する可能性が(大いに)ある。なので,その制定は望ましくないというわけだが
朝日新聞 ミャンマー最高位僧組織、反イスラム僧団体を非合法化 2013年9月12日18時6分
「政府公認の最高位の僧組織「国家サンガ(僧団)大長老会議」が、反イスラム主義の仏教僧の団体を非合法化する通達を出していたことが分かった。こうした団体が対立をあおっているとの批判があり、沈静化を図りたい政府の意向を受けての措置とみられる」
「宗教省によると、通達は8月14日付でサンガの地方組織に出された。僧の新団体設立を禁じた軍事政権時代の規則に違反すると判断したという」
つまり,概ね世界共通で「悪者」扱いの軍事政権時代の規則を持ちだし,自生的な団体の結成・活動を抑圧した,わけだ。「かなり包括的で曖昧に定義された規制の権限(上掲HRW 2013年8月25日記事)」が行使されたわけだ。HRWは,さてこれにはどういう評価を下すだろうか。
HumanRights Watch ビルマ:ムスリム系ロヒンギャ民族の「民族浄化」 停止を 不処罰が続くアラカン州の人道に対する罪と人道危機 2013年4月22日
pdfレポートへのリンク付き。
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開発メディアganas 【interview】ミャンマー政府は「脱・軍事国家のふりをしている」、在日ビルマ・ロヒンギャ協会のゾーミントゥ会長に聞く② 25th December 2012
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アフリカ趣味についても,そんなに時間も能力も投下できるわけではないが。
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