Jowhar陥落；キスマユで徴兵

Garowe Online　Fighting among Islamists spreads, Jowhar falls　May 17, 2009

　モガディシュ北方，Hiran県の重要拠点ジョウハル―ここは長くに亙ってイスラム法廷勢力が占めてきましたが，このたび，アルシャバブが奪取した模様。中央警察署はアルシャバブの支配下にあるという。少なくともイスラム法廷側に３名の損失。

Garowe Online　Somalia: Al Shabaab registering 'jihad recruits'　May 17, 2009

　キスマユで徴兵登録開始。当然政府側は『入りたいって言う子だけ入れてますから安心』って言うわけですが，まあその，アレなイスラミスト政府のやることですから…。もちろん『入隊を強制されたって話が出ています！』という流れになるわけです。

　キスマユ当局に同情的な見方をしておけば，先日来，モガディシュで政府派・反政府派の闘争が大規模におこなわれてきましたが（現在，首都では戦闘休止状態の模様），それにHassan Turkiがテクニカル部隊とともに出征した模様なのです…。

　キスマユ的には―ケニアはよほどのことがなければ直接手出しはしないでしょうし（これまで国境封鎖くらいしかしてない。表立っては），背後エチオピア方面にはバイドア・アルシャバブ政権がありまして，ワンクッションおける。
　ですから緊急に大兵力を整える必然性まではないものの，無論，補強はしておきたいでしょう。どっちみち戦力は遠征してる分だけ減っているし，そんなことすれば流石に休息など取らせねばならないし，ってことは十分な予備が必要なわけで…。

Garowe Online　Mortars delay Somalia president's speech at police ceremony　May 17, 2009

　大統領が警察学校の訓練に向かわんとする者たちを激励する式が反乱側の迫撃砲攻撃によって一時中止のやむなきに至った様子。流れ弾民間人で3人死亡，16人負傷。

　なお彼らは外国で訓練を受ける予定―ということは，エジプトやスーダンやあたりでの訓練提供を受けるものでしょうか。
　国外に出すより，たった今現場で必要な戦力である気がしますが。

　まー私が政府側を寧ろ評価するのはこのあたりではありますね。将来の国家建設・維持のために必要なコストを担おうとするあたり。