7) 私自身は、ヤジられてたじろいだり涙ぐんだりする「弱さ」は人間として自然なものだと思うし個人的には同情もするが、本来人民の選良たる議員には批判?中傷にたじろがない「たくましさ」が必要なのではないかとも思う。今後の対応には、その意味でヤジられた側の議会人としての自覚も問われる。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2014, 6月 21
8) もちろんヤジった側も《自分の発言に責任を取ることができる強い個人》のはずなのであって、「議会人なら堂々と名乗りでて正当性を主張するなり謝るなりすべき」という意見に、個人的にはもっとも説得力を感じている。(おわり)
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2014, 6月 21
私はだいたいこんな具合のことを思っている感じである。
私はもういっぽやさしくて、ひとは個人的な弱さをもっているであろう、若造は仕事に慣れていないこともあろう、だからそこでチームプレイをするのだ、と主張したいのだ。
現時点で自民党側がスカをひきまくっているらしいことは確かだ。
しかし他方、「みんな」側はどれほど効果的に動けているだろうか。敵失を前にして、彼らには彼らの能力の及ぶ範囲でのフリーハンドがあるのだ。
上田令子のブログ お姐が行く! 議会制民主主義を守れ。東京都議会議長へ処分要求 2014年06月20日 10:57
「本日9時に、塩村あやか都議会議員による「処分要求書」、みんなの党女性局(局長薬師寺みちよ参議院議員)による「申入書」、みんなの党東京都総支部による「女性蔑視ととれる議長許可のない不規則発言に対する抗議」を、吉野利明東京都議会議長宛提出を、塩村都議、薬師寺参議院議員、関谷二葉みんなの党東京総支部男女共同参画委員長(豊島区議会議員)、不詳お姐にて提出をさせていただきました」
不詳なのか。
不詳なお姐さんが発生したのか。
それはそれで問題ではないのか。
ともあれ、参院議員(大姐さんの位置だろうか、後出の「お姐も局長代理を務めます、みんなの党女性局においては、以下を薬師寺みちよ局長直々に」を参照)を巻き込んで行動に移したようで、結構なこと。
また
「法的手続きにのっとりまして淡々と、しかるべき措置を講じることが肝要とお姐は考える者ですので、塩村都議のサポートをして今日の提出にこぎつけました」
上田都議が塩村都議のメンター役であることが推測される。
「憔悴しきった、塩村都議の横で、用心棒お姐は、ここであきらめちゃならん!!と、しっかり地方自治法にあたりましたところ「人物特定できないと提出はできない」ということは明文化されてないことを確認、受理できるかどうかはその後のこととして「まず提出をする」ということの行使を敢行、つか強行??することを強く提案し本日提出の運びとなった次第」
よく頑張っていると評価すべきだろう。
さらに「最後に、東京都議会での事案であることから、みんなの党東京都総支部より、抗議もさせていただきた次第。こちらは、カーチャン議員仲間でもある関谷二葉豊島区議がシッカと手渡ししました」とある。
首都のことであり活動の中核のお膝元であり、参院議員・党東京総支部・都議・区議からめて攻めている。問題発生翌々日の朝9時には文書提出まで行き着いているので、手回しよく行動できたと評価すべきだろう。
他方、塩村議員のほうはtwitterの動きが事実上止まっており、一連の動きの中で相当受動的な位置に留まっている可能性が考えられる。書類処理は上田都議が主導しているようであり、広報(twitter, blog)も上田議員が積極的に行っており、党東京総支部へのアクセスも参院議員との連絡も、むしろ上田議員の人脈によっている雰囲気が漂っている(党の役職関係でか、それとも区議仲間の関係でかでまわしているっぽい)。
まあ、もしこの想定どおりだとしても、まあ、よくはないけど悪くもないでしょう。
人には得手不得手があるし、若ければ未熟でもあろうし。それを補うためにチームを組むのだろうし、そしてこの場合、チームが(すくなくとも、そこそこ)機能している。
議員になって日も浅いのに、こんな世界に報道されるレベルでの大仕事に関わったんだ。いい修行の機会じゃないか。その意味では塩村議員は、非常な成長の機会を持てたのである。この機会を活かすべきだ(あるいは、活用させるべきだ)。将来の大政治家の第一歩かもしれないじゃないか。
なお上田都議は「憔悴しきった、塩村都議の横で、用心棒お姐は」などと書いてしまっており、ちょっとうっかりさん。
というのは―「憔悴しきった、塩村都議」の表現によって、”イヂワルなおっさんにいたぶられたかわいそうな娘さん”のイメージを塩村都議に付与し、情緒的な支持を獲得する可能性を増やしたわけである。
しかし他方、この裏面の効果として、”塩村都議はメンタル弱くて野次の集中砲火一発で憔悴しちゃう、プロとしていささか覚悟不完了なひと”というイメージを持たれる可能性も広がるわけだ。
まあ私は、それでもいいじゃん、若造にそこまで期待するなよ、チームプレイしなよー、という立場なので別にいいのだが、私のような立場を取らない向きからみれば、突っ込みどころである。
…”けれど一晩たったら塩ちゃんはやる気復活! お姐は舌をまいたね! やっぱり若いと体力あるね!”くらいのことを入れておいたら、『いや実は実務では役立たずだったけど、ちゃんとやる気出して元気で仕事できる状態に戻ったよ!』くらいはアピールできるわけだが。
…妹分の株を上げておく必要も実はある。事件・対応は塩村都議を中心のひとつとして回るので、彼女が有能であって仕事を仕切るか、それともお飾りとして十分機能するか、いずれかの必要があるだろう。実務で劣るのはまず明らかなので、せめて旗印として機能できるよう指導・配慮すべきと思うが、どうか。
都議会で下種っぽく野次られて腹を立て犯人探しをしているらしい。事の背景は知らないが男女同権の昨今その場で「今のヤジは誰が言った」と女都議が切り返せば話は早いしその場で事は済む。自分で出来ないならその場で議長に要請すればいい。プロ同士が戦っている世界の話はまずその世界で解決すべき。
— 内海桂子 (@utumikeiko) 2014, 6月 20
残念ながら場外乱闘に持ち込まれました。
場外乱闘に持ち込んだ当人に、どれほどの見通しがあったかは不明。
しかしたぶん、地方議会の水準では収まらないレベルに到達しつつあるものと見える。国外のニュースにも出たとか仄聞するし。
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