空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

これから勉強しようという若者へ

2011-11-02 22:43:29 | Weblog
@kokemus 虚假無主庵守 「大学に出入りしている書店さんがいつもぼやきます。「最近の院生さんは本を買ってくれない」。このぼやきが始まったのはかれこれ十年前。つい先頃もそこの店主さんとお話をしましたが、「若手の先生さえもう何も買ってくれないので、ほとんどお付き合いもなくなりました」とのこと。ふむ。」(2011/10/31)

 本を買わない院生ってのが先生になったからじゃないのか。

@otoguro Ryo Otoguro 「大学院生は本はできる限り図書館を使って、お金は国際学会発表の旅費不足分に回すとかしたほうがいいような。本は将来研究費で買えるけど、業績と時間と経験は買えない。」(2011/10/31)

 若い衆は上の言葉をかみしめておくべし。

 また,裏の悲しい現実も見えてくるので…つまり,本だの試薬だのがふんだんにある大大学(国立でいえば旧帝)でないと,満足な院生生活は送れない(地方のだと,必要な本を自分で買う必要が出る。制度上貸借は可能だが,ロスタイムがすげえことに)。

 そんなわけで,もっと若い衆は進学先を考えるように。

 ところで若い先生である私には勉強時間はないわ来るはずの予算は下りてこないわ。それで業績上げろってのはどーゆー無理ゲーだってえんです。

 …あの。今年度分が,あの,まだ…。

@mayousa_desuga まようさ or フィメたん 「TPPに反対する若者は競争を恐れている、ねえ。「日本で労働の口がないならニュージーランドでもブルネイでも行ったら? TPPあるんだし」と言われてビビらないのは、日本の生活が特権的といっていいくらい豊かであることに自覚がない人だけでないかね。」(2011/11/2)

 私は自覚的なのでニュージーランドとかブルネイとかたぶんいやです。私の分野で雇ってもらえそうな気はあまりしません(私の英語力的問題はさておいて)。よし雇ってもらえたとして,研究費的によい目を見られそうな気がしません。高いんですよ,ヨーロッパの本。

 いや相対的に物質的生活については超厚遇になりそうな気がしますが,私たちにとっては研究費が確保されるか,研究場所が確保できるか,研究(ry が問題なんであって。だから多少”格上”の転出先があっても出ていかないなんてことがあるんですよ。

@mayousa_desuga まようさ or フィメたん 「続けて能力の無い人間はそれなりの待遇を受けるべきだなんて言われたら、たぶん若者は年金問題なり医療費問題なりでブチブチ言うぞw」(2011/11/2)

 ああ,それ,ナショナリズムのあり方にも関わりますよね。若者が,能力が多少低くても「同じ日本国民じゃん!」で保護・配慮を求めたら…とか(その場合,年金・医療費に彼らは文句を言えなくなるが)。

 そんなわけで,『同じ日本国民なんだから』で自分たちへの配慮を求める「若者」は,同胞愛を発揮し,年金・医療費の額にさほどの文句が言えなくなる。

「今までのルールで生きていこうと思うんじゃねぇぞ,今の時代には今の時代のルールがあるんだ。ルール変更には大人しく従えよ」と押し込もうとするなら,TPPルール導入自体に文句が言えなくなる(まあ「ルールの受け入れ」に問題を限れば,の話―だから別個の評価軸を持ち込んでなんとか論を組み立てたりする必要があるし,問題はそっちの方―経済等々―の方だろうから,ルールを受け入れる・拒絶することへの倫理的人格的一貫性のラインだけで語るのはそもそもハズシているけど)。
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