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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

個々人の政治的立場による「記憶」

2018-04-28 18:41:57 | Weblog
 先ほどのメモ中くらいに書いた「こたつぬこ」なる人物についての追加メモ。



 この件については、話者の政治的立場によってもえらいこと違ってくるものと思われる。
 まあ、学者なら、多少は客観視のファクターを入れてくれ、という評価になると思うが。

 公平にみて、政治家さんたちで積極的に、まっとうに、地域連携しつつ活動したのは一般に自民党さん系列と評価すべきだ。
 この点、小沢一郎が絶望的にマイナス。

 他方、ボランティア等々については、地域の左派系のひとたちも相当がんばっていたというのも正当に評価すべきだろう。だから、現場にやってきた自衛隊員と、現場で作業していた共産党系列のボランティアとが、お互いに目線を合わせず阿吽の呼吸で援助物資運搬をしていたとかいう、笑えないんだかほほえましいんだか人間的共感を感じるべきなのだがどこか微妙に違和感がなきにしもあらずの…『絶対にイデオロギー的には相容れないが、たったいま必要なのはそこの被災者に温食を食わせてひとごこちつけることだ』という協働が実現していたという話もおきる。

 そして、現野党・当時の与党系列のひとたちが決して許せない自民党の不作為、「サボり」、「国民に対する裏切り行為」は、当時の与党(現在の野党系列)からの連立政権形成の「せっかくの申し出」を拒否したことにあろう:

日経新聞 自民、大連立拒否へ 首相は民主の歴代代表に協力要請 2011/3/19

菅直人首相は19日午前、首相官邸で鳩山由紀夫前首相と小沢一郎元代表、前原誠司前外相ら3人の民主党代表経験者と会い、東日本大震災と福島原子力発電所事故への対応を協議した。首相は「こういう事態なので野党にも協力をお願いしたところだが、代表経験者にも知恵を貸してほしい」と協力を要請。震災対策に与野党を挙げて取り組むため、「大連立」を念頭に自民党など野党に入閣を打診したい考えだ

しかし、自民党の谷垣禎一総裁は同日午前、首相からの入閣打診について党本部で記者団に「全くそういう事実はない」と否定。打診があった場合に応じる可能性に関しては「一切考えていない」と拒否する考えを示した

 しかも、動機に「一方、自民党や公明党は震災対応で菅政権への協力姿勢を示してきたが、入閣には「連帯責任を負わされかねない」として否定的な意見がくすぶる」ともあり、自党の看板大事さに協力を拒否する人、という憤りを感じただろう可能性は大いにある。

 だいたい、被災者側とすると、こうまでの大被害なんだから大連立だって止むなしだろう!という思いだってあった。これを理由に自民から離反した向きもあるようでもある。

 そんなわけで、現野党支持者の”正直な気持ち”としては、『あの国難の時期に、自民党はなにもしなかった!』というのは、まあありえることかなあとは思う。ただ、公平な評価とはとても言えず、政治的立場による記憶の改竄の過程を大いに経ているとも評価されようし、そこまで政治的支持の如何で認知が歪むのでは、とても学者とはいえそうもないなあと軽んじられる可能性もまた大きいだろう。

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