ゲルマンのものはゲルマンの手に

　モロッコ系ドイツ国籍の女性が，夫の暴力に不満で裁判所に離婚を申し立てたところ，女性裁判官はモロッコの文化からしてそれは不当な暴力とはいえない，…つまり離婚は不可とした。その判断は如何なものかとされると，彼女はコーランの章句を引いたという：

BBC news, Europe Anger at German Koran divorce ban 　22 March 2007

　ドイツのイスラム協会もこの判決には不満で，判決はドイツの法に基づくべきだという。とある政治家さんもご不満で，シャリーアがドイツの司法に何の関係があろうか，ドイツではただドイツの法が適用されるべきだという由。

　少数グループの文化への理解などなど，考慮すべき事情はありましょうが，ドイツの司法官がドイツの法廷でドイツ国民を相手にコーランを説くというのは如何なものか。


　…ところでブログのジャンルに「法律」や「宗教」ってないんですね，どうも。