空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

文在寅(政権)評

2019-08-30 21:04:00 | Weblog
 …どっちみち「酷評」で纏めるしかないように思うが、まあ、ともかく。

読売新聞 文在寅氏、タイ紙で「世界経済にも悪影響」「ASEANに協力求める」 30 Aug 2019, 19:52

文氏は、日本政府が輸出手続き簡略化の優遇措置の対象国から韓国を除外する政令を施行したことなどについて「歴史問題に絡めた不当な経済的報復だ」と訴えた。「韓国だけでなく、世界経済にも悪影響を及ぼす」とも主張

一方で、対抗措置の応酬は望ましくないとし、「日本が対話と外交協議の場に出てくるようASEANに協力を求めたい」と対話姿勢もアピールした。訪問先はタイ、ミャンマー、ラオスを予定している

 ああ…うん、「外堀から埋める」か。しかしまあ、実際上、米国の「仲介」を求められなくなったからといって、東南アジア各国にその代役を求めるのは…言われたほうだって困るよ。この辺も、相手さんに無理を言いすぎる変な癖があるなあ、という評になるかなあ。

Yahoo!News (Ameba Times) 「本来あって欲しかった歴史こそが”正しい歴史”」文在寅政権を取り巻く”進歩的な歴史観”とは 2019, 8/29(木) 17:53配信

28日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した同志社大学の浅羽祐樹教授は「文大統領は果たして政治家なのか、それとも依然として弁護士、アクティビストのままのつもりなのか、ということだ。経済的な問題を争う弁護士であれば、“ここを取る代わりにそれは譲る“と折り合える部分もあるが、文大統領は原理原則に関わる問題に関わってきた人権弁護士だったので、0か100かというマインドセットのまま国政の最高指導者になった

また、その歴史観については、「韓国の独特の“正しい歴史“だ。つまり、本来あって欲しかった、あって然るべきだったこと。日本の植民地支配から自力で回復した、1919年の三・一運動で独立した、解放軍で独立を勝ち取った、朝鮮半島が分断にならなかった…というのが正しい歴史だと。現実はそれとは違うことが起きているが、現実で起きたことが間違った歴史。1948年に大韓民国政府が樹立されて、日本の植民地統治期に日本の統治に協力した“親日派“を清算すべきだったのが、できなかった。それから70年経って、遅ればせながら、本当の進歩派である我々が政権を取ったので、いよいよ過去の保守派の誤った清算を正す、それこそが歴史の進歩なんだという、独特の歴史観だ

「1965年の日韓国交正常化の際、一体、何を約束したのか、約束しきれなかったのか。韓国は不十分な部分があったので、より“正義“に見合った合意に何度も改正していくのが進歩なんだという、そういう考え方だ

 2ページ目にうつり主観的に思っていることと、客観的な事実は両方大事で、切り分けて見ないといけない」

 まあこういうことなのでしょう。
 現実的な評価としては



 こうしたあたりが穏当なものと信じる。私もこの立場。 



 簡単にサイコパスとか言うのは宜しくないが、困り者なのは文在寅(政権)ですからなー…。
 政権支持率を気にして、目先の課題に支持率アップダウンを次々かけていって、結局、政策・対外的態度に一貫性がまったくとれない、というくらいの単純な行動原理じゃないのか、と言いたくなるレベルで。

NewsWeekJapan 韓国・文在寅政権、不支持率が上回ったことがわかる前日まで、GSOMIA延長が有力視されていた 2019年8月26日(月)18時30分 佐々木和義

韓国の政権支持率は反日姿勢で一時的に上昇し、日本に歩み寄ると下降する。かつて金大中政権の支持率が低下したとき、秘書官が反日発言を提案して大統領が一蹴したという噂もある

8月22日にリアルメーターが発表した政権支持率は46.7%で、不支持は49.2%。翌23日の調査機間ギャラップの発表でも支持率45%に対して不支持率は49%だった。不支持が支持を上回ったことが明らかになる前日まで条件付き延長が有力視されていたのだ。なお、8月6日にリアルメーターが実施した調査で、協定破棄への賛成は47.7%、反対39.3%と、破棄が延長を上回っている

朴槿恵前大統領が崔順実氏に機密情報を漏らした疑惑が報じられ、退陣を求める声が広がりはじめていたのである。当時、文在寅現大統領が顧問を務めていた「共に民主党」は、協定にある韓国が入手した情報を日本に伝えるという部分を取り上げ、大統領解任要求に利用。国民は意義と内容を理解しないまま59%が反対した」、ここをとらえて『文氏の対GSOMIA解釈には一貫性がある』と弁護するのは勝手ですが。





 これについても、韓国の国内事情―というか文政権の都合を忖度すれば、『我々は政権転覆の危険を冒してまで日本に対する歩み寄りのメッセージを発した。これほどまでの誠意に対してひとこともないのはけしからん』というものかもしれない。『自分たちが反日世論に乗って政権を維持しているのに対して、日本は寧ろ反韓を政権が煽ることによって自立的に政権安定の資源を確保できているのに、なんでちょっとゆずる位のことができないんだ!』と思っているかもしれない。

 …まあ、こういう纏め方をすれば、確かに日本側・安倍政権の磐石っぽさは垂涎の的というべきであろうところ、持てるものとして持たざるものに多少はさあ!?!と言いたくなる気持ちは多少わかるが、しかしだからといって日本政府としては積極的に譲る理由をもたない、のも確かだろうしなあ。『まあ言い分はわかったから、”国際的なお約束”、まあまずはひとつでもいいから履行しよか?』と言いたいだろう、うん…。




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