空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

英語教師は暗殺されるに値する:タリバン

2007-11-17 22:57:05 | Newsメモ
 teiresias@お疲れモードです。
 以下に述べる事件ですが,日本語報道を見ない感じなので(google日本語news検索,「タリバン」で掛けてみた)軽く紹介してみることに。アフガニスタン首都近くの州,パクティアでの出来事。

BBC news, South Asia Boy teacher 'killed by Taleban' 15 November 2007

 16歳の少年が,学校で英語を級友に教えていたそうなんですね。地元タリバン勢力は,繰り返し彼に,英語の授業を止めるよう「要請」していたそうです(オブラートに包んでみた捏造表現或いは皮肉表現)。

 で,この少年がタリバンの要請を無視して英語授業を続けたもので,地元タリバン隊長さま御自ら出撃され,教室に乗り込み,16歳の英語教師を引きずり出して銃撃,殺害したという。

 なお直後に起こった戦闘で警官2名,タリバン側2名が死亡。
 タリバン側はこの件への関与を否認する。…まぁ末端組織の行動をしっかり把握してなくてもおかしくないでしょうけど。しかし学校組織に攻撃を仕掛けるのは,タリバンさんのお得意ですからねー。モスクだって例外じゃないし(:お祈り中モスクに銃乱射・イスラム法学者だって暗殺されちゃう)。

 …異教徒より異端がより憎むべき敵,というわけかもしれないですけど,異端認定機構も刑罰執行(殆ど死刑)機構もまるっきり一体化とは,効率的な行政組織ではあります。その支配下で生きたくはないけど。

 まぁそんなわけでして,平和国家日本は米帝の戦争に加担するんじゃなく,アフガン民衆に医療教育インフラ整備そのほかで貢献すべきだとおっしゃる向きに,またひとつ不利なニュースであります。教育しちゃうと暗殺されちゃうのですっ。

 …いや勿論,タリバン的な教えをタリバンに従ってタリバンの監督の下教育するなら暗殺されずにすむでしょうけど,それ今度はISAFから怒られそうですし。

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