空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ナザルバエフ辞任を決断

2019-03-20 11:48:07 | Newsメモ
BBC Kazakh leader Nazarbayev resigns after three decades 19 Mar 2019

Kazakhstan's President Nursultan Nazarbayev, the only man to lead the country since it emerged from the collapse of the Soviet Union in the early 1990s, has resigned.

1989年からカザフスタンを指導してきたナザルバエフ大統領が遂に辞任の意向。
 大したものだ。三十年も指導できたこと、死ぬまでい続けるなんてことをしないという決断ができたこと、その決断を許すだけの政治状況を構築できたこと―軟着陸ができるらしいことは見事というべきか。

In a televised address, he said the decision was "not easy" but he wanted to help "a new generation of leaders".

 なんて立派な発言だろうね、といいたくなる。
 いやその、まあ…けっこうやらかしてきたんじゃない?とか言いたい向きはかなりあろうけれど、多々老害を眺めてきたヲチ者としては、これはプラス評価ではなかろうか。

He will retain much of his influence as head of the governing party.

 そりゃそーだろーよ。

Mr Nazarbayev will remain at the helm of the influential security council and will hold the formal title Leader of the Nation.

 そりゃ我が身の安全を考えればそーだろーよ。
 しかしそれでも、大統領だなんて重大な名前を譲り渡すことができるのは、そうそういない。

Mr Nazarbayev said the speaker of the upper house of parliament, Kassym-Jomart Tokayev, would take over as acting president for the remainder of his term which expires in April 2020.

The former steel worker had been widely expected to seek re-election and has never indicated a successor.


 しかし経済政策が微妙に不成功であって、遂に新世代に期待することにしたのだ―というストーリー。そう悪くない。

Mr Nazarbayev is the only president independent Kazakhstan has known. Many regarded him as a president for life, a common practice for authoritarian states in Central Asia.

 当然のごとく独裁者は独裁者でありつづけるだろう―そんな予測がありつつも、経済の不振をうけて自らの進退を決するあたり、「そうまで悪くない」という評はあるべきかと。

 ところで

 …まあ…「えらいひと」というのはこういうところで”つきあい”を求められるのだろうなあとか。少なくともこれ、話のタネにはできるだろうしなあ。

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