空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア各派動向:7月中盤の小康状態の中で

2009-07-15 23:11:58 | ソマリア関連
ShabelleMediaNetwork Government official says they will root out the Islamist forces in Mogadishu  7/14/2009 4:28:00 PM

 ソマリア暫定政府軍広報官Sheik Abdirisak Mohammedは,反政府側をモガディシュから一掃するための計画を練っていると述べる。問題を解決するべく,国全域へ往くであろうとも。ここ最近の戦闘では優勢勝ちを得たといえましょうけど,些か壮語に過ぎるかと思えますが,まあナイロビまで遠征するぞと寝言いうよりは現実的ではあろう。というのも:

ShabelleMediaNetwork Ahlu Sunna Waljma’a clerics call TFG to end clashes in Mogadishu  Posted: 7/15/2009 4:09:00 PM

 ガルガドゥド(Aweysの故郷である!)を支配しているスーフィ系民兵集団Ahlu Sunna Waljama’aの議長Sheik Omar Sheik Mohamud Farahが声明「我々はモガディシュにおける暫定政府軍およびその他の集団の間の戦闘に遺憾に思っている。政府に助言しよう,首都における戦闘を終結せしめんが為,その足を踏み出せと」。

 …ガルガドゥドは基本,Ahlu Sunna Waljama’aに抑えられた様子。政府は北辺の護りに気を煩わすことなく,場合によっては北からの援助を期待できるかというところ。南からは反政府側への補充・補給が入っていますが: 

ShabelleMediaNetwork Islamist forces sent to Mogadishu  7/14/2009 10:25:00 PM
 ここ数日,Gedo県Balad-Hawo,Luq,Bardereで兵員の動きが見られたという。Bardereのアルシャバブ政権がいわく,これはモガディシュにおける聖戦のための兵員移動,増援である。既にGedoおよび中Jubbaからモガディシュへ到達した者もあるとのこと。但し兵数には言及を避ける。

ShabelleMediaNetwork Harakat Al-shabab Mujideen forms new administration near Wanla-weyn town  7/14/2009 5:45:00 PM

 モガディシュ南方90kmほど,Wanla-weyn市近くのLego及びYak Bariweyne村にアルシャバブによるイスラム法廷開設。地元の同意を得てのことのようですが,拠るべきイスラム法とは「the holy Kutub (srcripture) and Sunnah of the Prophet Muhammad」だそうで,つまり(ソマリに)伝統的なスンナで行ってくれ,というわけですね。これでワッハービスムによる統治をした日には,折角の拠点を失いかねないので,アルシャバブの若人たちには自重を求めたい感。

 まあンな田舎町にフランスのエージェントとか,来るまいから。滅多な相手に滅多な断罪かまさない限り,そうそう問題にはなるまい。少女を輪姦した挙句殺害したりとか(※法廷側で),盗癖持ちの男の手足を切断したりとかは大いにマズイが。
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