空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

AMISOM・政府側攻勢,モガディシュ周辺の治安を確保の目途?

2012-03-03 00:28:10 | ソマリア関連
 AMISOMおよび政府軍はal Shababのモガディシュ近郊の"major base"を制圧したとのこと。

BBC Somali al-Shabab base captured outside Mogadishu 2 March 2012

「この作戦はモガディシュの治安を確実化するのに必要なのだ」とAMISOM指揮官Fred Mugisha少将は語る。問題のbaseとはMaslahとあるが,しかし,通信員諸氏がいうには,al ShababはなおMaslah基地から攻撃が可能であるとか。

 してみると,言葉の全くそのままの意味での制圧capturedというわけではなく,al-Shababが主張するように,一応は自発的撤退の側面があるものかと思われる。

 Maslahはモガディシュ北5kmほどの地点。al-Shababの処刑場としても使われていた(とAMISOMが言う),Mogadishu市から発する大動脈の一本を扼する交通の要所。なおいま一方はAfgoye。ということは,AMISOM・政府側はMogadishuへの動脈にその意志を通じさせる力を示したことにはなる。


Shabelle Media Network TFG, AU forces seize final Al-shabab pockets in Mogadishu 2 March 2012

 暫定政府側指揮官のひとりAbdullah Ali Anodなる人物が広報することでは,彼らはモガディシュ北のHuriwa区のal Shabab支配下の村MaslahおよびSuqa-Holahaを朝から攻撃。支配下に置いた。al Shababは撤退―。

 戦闘は重火器を使うものであったとはいえ,死者としては(巻き添えの)一家族6名をかぞえる程度で,AMISOMの二名が負傷というので,便利な根拠地が(少なくとも)使いづらくなったことを除けば,al Shababのさしあたりの戦闘力はそう落ちたというわけでもないか。

 ただまあ,今までの「安全な根拠地」が「場合によっては攻撃を受けて引き上げざるを得ない仮住まい」に変わっちゃうのは,地味ーに大打撃。

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