朝日新聞 (社説)「国民」新代表 野党の連携強めてこそ 2018年9月5日05時00分
「政党が違う以上、各党が独自性を模索するのは当然だろう。しかし、巨大与党を従えた安倍1強政治に対峙(たいじ)するには、野党の連携が欠かせない。来年夏の参院選に向け、「1強多弱」の政治状況を少しでも変える契機としなければならない」
その「安倍1強政治に対峙」までは合意が取れても、その先に一歩でも進むと利害の調整がつかず、団結とやらも崩壊する…というのがこの五年間ほどの経験だったのではないか。
「国民民主党は昨年秋の衆院選でバラバラになった旧民進党勢力の一部が元のさやに収まる形で結党した。同じく旧民進党から分かれた立憲民主党が、政権与党への対決路線をとったのに対し、「対決より解決」を掲げた対案路線が特徴だった」
「会期延長に反対して野党各党が審議拒否をした時、早々に復帰を決めた。カジノ実施法案に反対はしたものの、政府に注文をつける付帯決議を条件に採決を容認した。働き方関連法案の付帯決議をめぐっても、立憲民主党との間でぎくしゃくした。
野党に期待する民意を真摯(しんし)に汲(く)み取ったと言えるだろうか」
まあ、”建設的妥協”をも視野に入れて野党を支持する層はさほどなかった、ということだろう。一定程度の客はつかめた感はあるにせよ、民社党さんを思い起こすに、立ち位置には困り続けるのは明らかだよなあとも。
「共産党との候補者調整をめぐって意見が分かれた。事前の話し合いを求める津村氏に対し、玉木氏はまず自党の候補者を擁立してからという考えだ。
玉木氏には、候補者の一本化という大目標を最優先した柔軟な対応を求めたい。独自の政策を打ち出すことも大切だが、まずは、野党全体が力を増すために何をすべきかという観点から考えるべきだ」
…多様性を維持・実現するにあたって、多様な少数野党の存在は重要のようにも思うのですが。野党全体が力を増すためにも、個々のパワーが十全に発揮されれば、与党だって様々な対応策を講じなければならなくなる以上、さすがにマンパワーが足りずによけーなことに目を向ける余裕もなくなる…改憲とか。
朝日新聞 この政党は保守か革新か 揺らぐ「常識」、若者のリアル 編集委員=真鍋弘樹2018年9月6日05時03分
「メンバーが若かりし頃、世界で若者が反政府デモをしていた。だが今、若い世代の政権与党への支持は高い。昨年の総選挙の出口調査で比例区の自民党に投票した人は60代で29%だったが、20代は47%に上った。
教育のせいなのか。周囲から浮くのを恐れるのか。50代の記者も加わって議論したが、答えは出ない」
正直、「ばかかな?」という感想しかない。
答えは自分で書いているだろう:
「多感な頃、政権交代と東日本大震災を経験した。大人たちの民主党政権への評価と比べると、安倍政権は大きな失点がないように見える。就職も好調だから交代を求める理由がない」
政権支持理由は基本的に「ほかに適当な人がいない」というむっちゃ消極的なものだ。その消極的態度を延々許し続ける状況は、まあそれはそれで好ましいものだ。そりゃそうだ、特別に誰かを支持しないと国がつぶれるだの、そんな危険な状態を喜ぶ冒険主義者はそうそういない(はずだ)。
でまあ、現実の個人であるからには、安倍首相に落ち度があるのはあまりにも明らかであり、ダメでアホなのはそりゃまあ明らかなことである。それはもう解っているから、特別に彼を落としたいというなら、彼を落とすべき理由を提示してくれや、という要請に応えていないあたりが野党の低支持率に現れていると、まあそういうことだと私は信じる。
毎日毎日、アベアホアベバカアベセイジを許さないと唸っている人々がいる一方、なるほど決断が遅いボンクラ政治家なのだろう安倍氏がTPP断絶という大決断を下さないまま状況を放置し国益を絶望的に損なった―ということなんですかねーとか観察してたら、むしろTPP合意を維持していたほうが国際的プレゼンスは確保されてませんかね。
そーゆーところを総括しもせず、アベバカアベアホと唱え続けるのは…私は自動化のbotで十分だと思う。わざわざ人間がする必要はないと思うのだ。
「大学に入って政治に興味を持ったという東京学芸大3年の女子学生は、自分をリベラルだと考える。LGBTの権利擁護や女性差別撤廃に強く賛同する。その上で、昨年の総選挙で投票したのは自民党だった」
この決断について、まずはこの女子学生の文脈にそって分析してみるくらいはしたほうがいいよ、とは思う。
「政党が違う以上、各党が独自性を模索するのは当然だろう。しかし、巨大与党を従えた安倍1強政治に対峙(たいじ)するには、野党の連携が欠かせない。来年夏の参院選に向け、「1強多弱」の政治状況を少しでも変える契機としなければならない」
その「安倍1強政治に対峙」までは合意が取れても、その先に一歩でも進むと利害の調整がつかず、団結とやらも崩壊する…というのがこの五年間ほどの経験だったのではないか。
「国民民主党は昨年秋の衆院選でバラバラになった旧民進党勢力の一部が元のさやに収まる形で結党した。同じく旧民進党から分かれた立憲民主党が、政権与党への対決路線をとったのに対し、「対決より解決」を掲げた対案路線が特徴だった」
「会期延長に反対して野党各党が審議拒否をした時、早々に復帰を決めた。カジノ実施法案に反対はしたものの、政府に注文をつける付帯決議を条件に採決を容認した。働き方関連法案の付帯決議をめぐっても、立憲民主党との間でぎくしゃくした。
野党に期待する民意を真摯(しんし)に汲(く)み取ったと言えるだろうか」
まあ、”建設的妥協”をも視野に入れて野党を支持する層はさほどなかった、ということだろう。一定程度の客はつかめた感はあるにせよ、民社党さんを思い起こすに、立ち位置には困り続けるのは明らかだよなあとも。
「共産党との候補者調整をめぐって意見が分かれた。事前の話し合いを求める津村氏に対し、玉木氏はまず自党の候補者を擁立してからという考えだ。
玉木氏には、候補者の一本化という大目標を最優先した柔軟な対応を求めたい。独自の政策を打ち出すことも大切だが、まずは、野党全体が力を増すために何をすべきかという観点から考えるべきだ」
…多様性を維持・実現するにあたって、多様な少数野党の存在は重要のようにも思うのですが。野党全体が力を増すためにも、個々のパワーが十全に発揮されれば、与党だって様々な対応策を講じなければならなくなる以上、さすがにマンパワーが足りずによけーなことに目を向ける余裕もなくなる…改憲とか。
朝日新聞 この政党は保守か革新か 揺らぐ「常識」、若者のリアル 編集委員=真鍋弘樹2018年9月6日05時03分
「メンバーが若かりし頃、世界で若者が反政府デモをしていた。だが今、若い世代の政権与党への支持は高い。昨年の総選挙の出口調査で比例区の自民党に投票した人は60代で29%だったが、20代は47%に上った。
教育のせいなのか。周囲から浮くのを恐れるのか。50代の記者も加わって議論したが、答えは出ない」
正直、「ばかかな?」という感想しかない。
答えは自分で書いているだろう:
「多感な頃、政権交代と東日本大震災を経験した。大人たちの民主党政権への評価と比べると、安倍政権は大きな失点がないように見える。就職も好調だから交代を求める理由がない」
政権支持理由は基本的に「ほかに適当な人がいない」というむっちゃ消極的なものだ。その消極的態度を延々許し続ける状況は、まあそれはそれで好ましいものだ。そりゃそうだ、特別に誰かを支持しないと国がつぶれるだの、そんな危険な状態を喜ぶ冒険主義者はそうそういない(はずだ)。
でまあ、現実の個人であるからには、安倍首相に落ち度があるのはあまりにも明らかであり、ダメでアホなのはそりゃまあ明らかなことである。それはもう解っているから、特別に彼を落としたいというなら、彼を落とすべき理由を提示してくれや、という要請に応えていないあたりが野党の低支持率に現れていると、まあそういうことだと私は信じる。
毎日毎日、アベアホアベバカアベセイジを許さないと唸っている人々がいる一方、なるほど決断が遅いボンクラ政治家なのだろう安倍氏がTPP断絶という大決断を下さないまま状況を放置し国益を絶望的に損なった―ということなんですかねーとか観察してたら、むしろTPP合意を維持していたほうが国際的プレゼンスは確保されてませんかね。
そーゆーところを総括しもせず、アベバカアベアホと唱え続けるのは…私は自動化のbotで十分だと思う。わざわざ人間がする必要はないと思うのだ。
「大学に入って政治に興味を持ったという東京学芸大3年の女子学生は、自分をリベラルだと考える。LGBTの権利擁護や女性差別撤廃に強く賛同する。その上で、昨年の総選挙で投票したのは自民党だった」
この決断について、まずはこの女子学生の文脈にそって分析してみるくらいはしたほうがいいよ、とは思う。
私もそう思うんですよ。
ところが、実際に私がそういう旨、将来の夢・ビジョンを示すことができるかどうかは重要問題だと言ったところ―民主党だって、非自民のステキな未来図を提示して政権交代したじゃないかと―…
…そんなものは問題じゃない、将来の夢なんて必要ない、と強硬に否定されたことがありましてー…。
…イデオロギーが大事だ、と主張されました、はい…。
であればそれは多分、善悪を峻別する観念なのでありましょう。それはひょっとして、信仰と呼ぶべきものではありますまいか。
まあ実際上、手をつける前から無理っぽい雰囲気が漂っていたにせよ。
「戦後民主主義に対する最悪の危機としての安倍晋三を止める」の模様です。
これが主であり、現今のそのほかの経済等々の問題は安倍個人の欲望に基づく軍拡・効用のない経済政策によるものなので、安倍を除けば当然に改善する…と言う判断かと。
だから、経済・生活にも密着しているはずの理論なのであり、日々感じられるはずの危険性を感じないような無感覚の大衆たちにこの社会を観察する正しい見方を教えてあげよう!というもののようです。
ここまでくると、
> 善悪を峻別する観念
にまで到達した…と判断するでしょうね、そうした人たち以外は。
現実と相応するかどうかは別として、戦後民主主義史上最悪の独裁者が既に5年ほど統治しているようですが―
―未だに悲願だといわれるところの憲法改定発議もできず、言うだけ番長状態の独裁者というのもたいしたものだなあと。
誰かが収容所に叩き込まれたとも聞きませんし、デモ隊鎮圧で発砲があったとも、反対派が行方不明になったり、支持者達が敵対者をリンチにかけているとも聞かない。なんと巧妙な民主主義の危機でありましょう。
まったくもってのろまな圧政です。
しかし、ともあれ
> 誰かが収容所に叩き込まれたとも聞きませんし
云々については、時折、政府方針に反対する運動の関係者が(微罪で)逮捕されたりすることはあり、そのときには「それきた」とばかりに報道がでますね。微罪なりの拘束で済むあたり、法治であるなあと思いますが。
…そこまで含めて、極めて巧妙な民主主義に対する攻撃なのだ、という理屈は理解するんですが…
…遠慮会釈ない剥きだしの暴力が展開されていたりするより危険度が高いかといわれると、その…。