AMISOMは12000名体制を志向する

　大要：AMISOMは現在8000名体制。ブルンジからの1000名が新着予定（なお参考：「AMISOM：「うちの子たちのために場所をあけてくれないかな☆」」）。AMISIOM側声明によれば，計4000名（ブルンジ，ウガンダがそれぞれ2000名を受け持つ）が増援予定。既に訓練が行われており，ブルンジの一個大隊はすでに配備へ動いている。

Garowe Online More African Union Troops for Somalia　29 Mar 29, 2011 - 8:33:50 AM

　ウガンダ・ブルンジ政府はAMISOMにさらに4000名を配備することに合意。Godefroid Niyombare少将およびAronda Nyakairima将軍―ブルンジおよびウガンダ国防軍首脳―が先週モガディシュを訪問，両国共同の声明が出される。個々に2000名の増援を出すのだという。

「ここに維持すべき平和は存在しない。毎日日々，我々の軍は暫定政府のモガディシュにおける支配領域を拡大するために援助している。我々は着実ながら，継続的な進展を見ており，我々はいまや，最近の念入りな攻勢の結果として，60%を支配している。我々はこの地を再建するための努力を継続することであろう」との旨，述べる。

　最初期には，「平和」構築のために派遣されているわけではないと宣言していたウガンダでしたが，やはりまるまる一個師団分の兵力があれば，また別の仕事があり得るのでしょうねえ。

「我々は，他の諸国がこの任務に参加してくれるだろうと，大いなる信頼を抱いている。しかし今のところは，ソマリアの兄弟たちを助けるというのは，我々の任務だ。我々はこの地での我らが任務を果たし続けなければならないし，またそのようにすることであろう。過激派は勝利し得ない。彼らの敗北はすぐではありえない，しかしそれは最終的にはたち至ることであろう」。

　声明はさらに，既に配備予定の兵の訓練が行われていること，既にブルンジが一個大隊を派遣したことを述べる。

「我々の解決と言うのは，軍事的なそればかりではない。政治的，人道的なそれでもある。モガディシュが統治されてゆくなかで，劇的な変化や進展があることだろう。日常生活は再開しつつある。街灯，清掃，再建作業をも見ることができる。すべての兆候は，安定しつつある状況を示すのである」。

　…再建してるそばから戦闘で破壊されてやしないかという疑問は，傍目から見て大いにありえましょう。現に：

Garowe Online Somalia: Violence kills 15 in Somali capital　Mar 29, 2011 - 12:05:26 PM

　月曜（28日），暫定政府・AMISOM側がアルシャバブの持ち場へ攻撃，15名以上が死亡，24名が負傷したという。 現場はモガディシュ，Bondhere地区。政府側によれば，アルシャバブ側の戦死は5名。目撃者によれば，政府軍の死者は3名。民間人死者は10名。

　アルシャバブの広報Sheikh Abdulaziz Abu Muscabによれば，相当数の政府軍兵士を殺害，AMISOMの戦車tankを炎上せしめたというが，政府側はこの主張を否認。

　…いやまあ，戦闘地域だから再建もなにも出来ない地域だ，というのは一面の真理かとは。