空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エチオピア軍,撤退へ向けて部隊配置:ソマリア

2008-11-30 21:01:24 | ソマリア関連
Garowe Online Ethiopia pours troops into Somalia ahead of anticipated pullout Nov 29, 2008

 バイドア発。エチオピア軍は数百の兵を南部ソマリアに進める。目撃者が語るところでは,装甲車・軍用輸送車装備のエチオピア兵が平和裏に進入。これは公約された12月の撤退を準備するものという。

 そーいうわけで,いわば黙ってても,とゆーか何も波風立てなければエチオピア軍はさっくりソマリアを去る予定です。残るにしても,ほぼ問題にならない勢力だけでしょう。
 あまり彼らが早急に退きすぎれば,権力(暴力装置)の空白を生みかねませんが,暫定政府としても一定のイスラミスト支持を勝ち得たわけで,いわば自己責任ということはある。

 その暫定政府ですが,反抗的議員は首相Nur Addeの資格を問題にし―任期は11月22日に切れたのだ!彼の主導する動きは無効である!と吠え―ているようです:

Garowe Online Somalia MP: 'Nur Adde government collapsed on 22 November' Nov 28, 2008

 Asha Ahmed Abdalla議員(女性)はサナーグ出身。275名も議員を増加させる,それはJowharとBeletweinに勢力のあるイスラミストから選ばれる,ってなら,プントランドとソマリランドにも275席用意されるべきだわ!というわけ。プントランドから彼女は語る。

 元気な女性のようで,以前も数度,反首相派として論を打ったと記憶します。―反首相派,というか,大統領派ですね。Yusufと一緒にプントランドに来てる格好ですし。
 そーしたわけで,Nur Addeの提出した内閣案が否定された以上,彼の首相としての資格はありえない!という理屈のようで,まー目新しい不和ではないですけど,ちょっとメモしとくとします。

 …しかしソマリランドにも暫定議会議席を与えよ,という主張は,あまりに現実を無視した議論ですねぇ…。スール・サナーグ奪回作戦の方がまだ現実的でしょうに。Muse政権では不可能だろうけど(彼にはソマリランドのリヤレ大統領との,領土に関する密約が存在するのです…)。

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