空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

イスラム法廷側は暗殺関与を否認する:ソマリア

2007-08-24 19:22:59 | ソマリア関連
 イスラム法廷連合指導者Sheik Sharif Sheik Ahmed師は7月24日金曜日朝,エリトリア首都アスマラにてメディアに語る―イスラム法廷のメンバーがモガディシュで行われる計画的殺人事件の背後に居るなどとは,根拠なき断言であると。
 SomaliNetが報じた。

 師とエリトリアによれば,モガディシュで訓練された暗殺者による殺害が続くのは,これはエチオピア政府に責任がある。

「イスラム法廷連合のメンバーは民間人殺害の計画者ではない―みなさんは,我々のソマリア統治を通じて理解されましょう」,彼らは常にそうした暗殺等を避難してきただろう,というわけ。

 また師は,最近Mohamed Omar Habeb(Mohamed Dhereなる二つ名を持つ。モガディシュ市長をつとめた)がモガディシュ南部にある避難民をテロリスト呼ばわりしたことを非難する―女性や子供たちが暗殺者とされるとは,不幸なことだと言って。

SomaliNet Somalia: Islamist leader rejects government charge Fri. August 24, 2007 09:47 am.- By Mohamed Abdi Farah

 以下コメント。
 モガディシュの治安について,今現在,現実的に責任を取るべきなのはエチオピアでしょう。最終的には勿論,ソマリア暫定政府と言うべきですが。ですから,治安維持に失敗しているエチオピア軍(とその同盟者,ソマリア暫定政府)が非難されるのは尤もなことです。

 ですが,彼らはテロの主体ではない。

 他方,イスラム法廷の現指導者らは,或いは本当に,今現在の暴力行為の(直接の)背後にいるのではないかもしれない。直接,暗殺指示をしているという非難は,或いは本当にまとはずれかもしれない。
 しかし少なくとも,彼らはかつてエチオピア軍に対する抵抗を呼びかけた手前,イスラム法廷連合支持(と考えられる)者たちの軽挙妄動を抑え,叱責し,指導する責任がある。

 そうした責任,またエチオピアの介入を呼び政権を崩壊させた責任をほうっておいて,安全地帯で責任転嫁発言を続けるのは,些かどうかと思います。

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