空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

オランダ:政権交代の件のメモ

2023-11-27 20:48:42 | ノート
 この7月の段階で既にこの状態:

日経新聞 オランダ連立政権が崩壊 難民政策で決裂、11月以降選挙 2023年7月9日 7:59

オランダからの報道によると同国のルッテ首相の連立政権は7日、難民流入抑制策を巡る与党間の協議が決裂したことを受け崩壊した。ルッテ氏は8日、ウィレムアレクサンダー国王と会談し今後の対応を協議。総選挙は11月中旬以降とみられ、ルッテ政権は新内閣が発足するまで暫定政権となる

戦争を逃れオランダに滞在する難民の子の入国を制限し、家族の合流まで最低2年間待たせるとのルッテ氏の提案への支持を、4党連立政権に加わる2党が拒否した。

オランダへの難民申請は昨年4万6千件超と急増。今年は既に7万件を超え、難民政策が課題となっていた


 移民問題が決定的だったと。そりゃまあそうだろう。1800万人(未満)の規模の国だ。7月段階で7万件・7万人と仮定して、どうしたって今年中に9万人超えは確実。一年あたり人口の0.5%(9万人)乃至それ以上の難民が継続的に流入する(※正規の手続きに乗った分だけで)では…100万都市に、毎年5000人以上の生活保護対象者が増えていくとなれば…まあ、数年でパンクしますわね。

 いやまあ、2年も保護しておけば、正規の労働コースに入ってくれるかもしれないが、その間の費用。その後の発展はどれほど見込めるか。まあ…無理ですよねえ…。

 まあ、内閣形成には難航はするだろう。それなりに。

西日本新聞 オランダ、連立政権づくり協議 極右が第1党、反発多く難航も 2023/11/24 21:45 (2023/11/24 21:46 更新)

東京新聞 オランダ、連立政権づくり協議 極右が第1党、反発多く難航も 2023年11月24日 21時48分 (共同通信)

22日のオランダ下院総選挙で反移民、反EUの立場を取るポピュリスト政治家ウィルダース党首の極右、自由党(PVV)が第1党となったことを受け、各党幹部が24日、連立政権づくりの進め方を協議した。ロイター通信が報じた

PVVと選挙戦でいずれも移民流入抑制を主張した中道右派、自由民主党(VVD)と中道の新党、新社会契約(NSC)の計3党が組めば過半数を確保できるが、両党はEUからの離脱には反対の立場だ

 結論的にはEUからそこそこ離れないと、難民割り当てから逃れきれないだろう。最終的には―だが、有権者はさしあたりの対応を求めるのではないかなあと。

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