空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

科研費話(非主流派でもそれなりには回るので、公平性はそれなりに目に見えると思う派)

2018-03-09 18:24:33 | Weblog



 我が分野(詳細は秘す)での例だが、『学派で選んでいるなら、コイツにあたることはないwwww』という例が混じっていたりするので、少なくとも我が分野ではそう確定的な条件ではないものと思われる(まあ分野によるかもしれない)。

 そもそも”学派”にも複数あるだろう、そうすると「俺たちはあいつらが嫌いだ(点を低くつけてやれ)」が起こるとすると、相互に低評価を付け合い、自分の学派には高評価をつけ、結果として平均値に均される。なので学派に所属しない人が漁夫の利を占めるオチにいたる恐れがある。この点からも、おとなしく合理的な点つけをせざるをえない動機付けが得られる。



 そんななかでも、主流派Aから「…まあ、そう悪くはない、2な」、主流派Bから「オレが嫌いな主流派Aの人物よりは上と言ってやってもよい、3」、主流派Cから「ほーん、まーがんばっとるんやないか? 3で」、非主流派Dから「…まあ4ではないよ、4では。そこまで有望なテーマでもないし。3だな」という評価をうければ、多分、いい確率で取れる。

 つまり、あきらかに「1」といわれるような水準ではなく、確実に「2」以上の評価を受けられる、ひょっとすると(存在するかもしれない政治の暗闘の隙間をくぐりぬけて)「3」を二つか三つもらえるような水準に達すれば、わりといける。



 伝説的にきいたネタだと、「シャーマン」と「シャマン」で東大だか京大だか分かれるとかなんとか。
 まあ、基盤Cなら学者共同体の健全性確保のためにも、論敵側の学派に属していても有能ならカネを分配してやろう!という理性は働きやすいのではないだろうか。基盤Aは…私には分らない世界だから…パス。コワいし、あの額は。

 でまあ、非主流派所属だと、BとかAとか組む人数を集めること自体、難だし。自然、若手Bとか基盤Cとかということになるかと思う。そしてこの予算規模だと、そりゃあまあ有力大学のひとには当たりやすいだろうが、それはなにしろ業績はあるし人数も多いし。確率的に納得もできるかなあとか思う私。

 他方で、有力でない大学所属のひとにこそ点数を高くつける―と公言する先生もいたりして、なんやかやで多様性はそれなりに維持されていると信じる。うん。

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