国民の中には平気で学問の世界に突撃して自分の価値観で好き放題言ってくる科学の敵みたいなのがいて,そんな人たちには何を言っても無駄だというのは,小保方さんの時から何も変わっていない.
— 研究するアルパ力 (@Hori_alpaca) 2018年3月7日
そんな場合、「オレは国民だぞ」というのが定番の御主張。「国民主権というじゃないか」:
まあしかし、これはデモクラシーの一つの帰結なんですよね。>「研究が気にいらん,社会の仕組みも分からん,研究者の待遇も分からん,だけど気に入らんから叩く.嫌なら俺にも分かるように説明しろ.俺は納税者様だ」
— o★d★g (@odg1967) 2018年3月8日
ところが、その目の前にいる研究者と言うのも、相当な確率で国民であり、納税者だったりする。そしてその専門領域において誠実に仕事をすること、12月31日深夜23時45分に膝を没する雪が降るなか、はしご車を繰り出して停電の修理をする電気屋さんと、理屈は等しい。あれほんとに大変そうだったなあ。仕事帰りに見てたけど。
そも、同業者による評価という手法全般に付随する問題だと思うが、この手の評価は質の担保には有効である一方で、質の土台部分の再検討‐所謂、斬新さや新規性‐などの評価にはあまり向かない面がありまして・・・研究で考えると新規性を評価し難いのはそれはそれで問題ではある。
— おとうさん (@oyaziMK2) 2018年3月9日
これについても、相互に(現時点の)研究の最前線にいる者として、斬新さや新規性にも注意して評価するのだ…という建前ではある、だろう。
まあ、完全なシステムなんてのはないし、ちょいちょいシステムを変えつつ、いろいろ試しつついるのが我々の社会だなあとか、アルファブロガーにはなりそうもない当たり前のことを書いておく。
少なくとも、若手については大改革しましたしね。「博士受領後8年までが若手」というアレ。業績のない「後期若手」に大量に引導をわたしつつ。
でまあ、この手の運動をする人たちってのはこういう風で、という:
杉田水脈が今日の国会で「科研費が反日プロパガンダに使われている」との趣旨の質問。水野直樹、外村大、徐勝ら教授への科研費を槍玉に挙げ、「歴史戦に文科省が背後から弾を撃っている」「審査員の名簿を公開しろ」と発言。ちなみにきっかけは2017年末の産経新聞記事。https://t.co/nEaN2F05db
— ARICヘイトウォッチチーム (@AricHateWatch) 2018年2月26日
たしかそれ、審査員リストって、公開されてるはずじゃないか(呆れた顔)。見たことがあるぞ。調べることもできないのか。
…今現に審査している人は明らかにされないが。当たり前だ、下手にわかったら、買収だのなんだの起こりかねない。基盤Bくらいまでならともかく、基盤A(以上)では買収してもモトがとれそうだし。
…権力関係を利用しての圧ってほうが現実的かな。
ともあれ、最近のこうした運動の人たちをみるに―
本当に「誰にでもわかる」水準の知しか認められない社会ってのは、そりゃポルポトですよ。そして、いまのポピュリズム社会はいつもそこへ落ちていく危険をはらんでいるし、そこの傾斜に水車をかけて商売する詐欺師や詐欺師まがいの連中もいる。反原発、反ワクチン、等々。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2018年3月7日
ご商売のひとたちとからみつつ、ポルポトか文革かスターリニズムかナチズムみたいなアレのようで、アカを滅ぼせと呼号しているらしい人たちのすがたがまさしくそのアカの典型的独裁の手法に似通ったり、ああそういえばマッカーシズムってのもありましたよねアカが元気なころにとか思い起こしたりする歴史学習者である。
右の極端と左の極端は日付変更線をはさんでいがみ合ってるとはよくもいったものだ。
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