イタリアはリビアに植民地支配について謝罪する

　植民地支配に関する謝罪の言葉を含みつつ，イタリアはリビアに投資諸々援助を投下する：

BBC　Italy seals Libya colonial deal 　30 August 2008

　ラジオの1分ニュースでは，アフリカからの違法移民の波の取り締まりに協力してもらう見返りの側面も，というコメントがついてまして，尤もなことだと思います：

「イタリア海軍は多数の違法移民を保護する：地中海事情」
　他に
「地中海にはアフリカンの涙と命が：不法入国希望者の受難」

　無事に治まれば，不法移民の数は減るでしょう。どっちみち発生するにせよ，少ない方がいいのはたしかだ―移民する方も，されるほうも。
　下手に悪徳業者にあたると，海の真中でサメのランチにされちゃうし，そこまでいかなくても，『はいヨーロッパに着いたよー』って言われて船を降りたらそこはアフリカだった（海の真中でUターンするのである）なんてこともある。
　でなくても途中で燃料なくなって漂流して飢えと渇きで死ぬとか転覆して死ぬとかざらですし。

　勿論そうした実利（というか，被害が少なくなるようにという方策）だけでなく，善意の表明でもあるわけで，Venus of Cyreneが返還されるそうです。

　文化財の返還ということなら，エチオピアにオベリスクを返還してましたね，イタリアは：「
エチオピア：返還されたオベリスクの復旧作業開始」。