空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

起てよ抵抗者!

2008-06-20 16:52:25 | Weblog
 えーっと日記。
 昨日,某大学お昼の恒例行事,某極左団体の演説がなんだか歌う学生団に妨害された件。

 非常に下手なパンクのよーな蛮声が演説者bの背後で絶唱しており,演説者bは「いいです,うるさくて」とかいいながら演説を続行しようとしたものの,遂に挫けて選手交代。演説者aは後を受けて(さっきやったのと同じねたを)演説するものの,今度はきゃわいい女の子の歌声(2x)に妨害され,なんと10年ほどものキャリアを誇るはずの演説者aが―止まった―。

 その後は歌う学生団の勝利の即興絶叫が響き渡ったりして。

 以下ポイント。
○一応,自由な意見の開陳を妨害するとは不適切な行動であると言うべきだ。

○しかし考えてみれば,大学のお昼は必ず左翼の演説を聞かねばならぬという物理法則があるわけでもない。タマにはのーてんきなおばか歌大会もよかろうと非モテのルサンチマンの地獄の底からさえ思いもする。

○さらに思うに,たかが生声の下手歌ひとりを,拡声器を持ってさえ制圧できない左翼闘士というのも情けない。絶燃えな反戦ソングの一発くらいできなかったものか。しかも二人撃沈である。腹の底から煮えたぎる血まみれの帝国主義に対する憤怒と大海の水ほどに流した抑圧された人民に対する共感の嗚咽はどこにいったのか。

○つまり彼ら左翼学生(?)は,長きに渡って,お昼の時間をあまりに安易に勝ち取りすぎたのだ。あまりに既得権益に安住しすぎていたのだ。だからたかが一人の歌さえ圧する事ができなかった。即興で対抗手段をだすことができなかったのだ。

○すると昨日の事件は,件の左翼学生にとっては極めて歓迎すべき事件であった。非常に勉強になる事件であった。お昼の既得権益は,突発的に奪われうるものであると肌で感じた事だろう。また彼ら自身の腹の底から(中略)を表明する技術の未熟さを感じたことだろう。

 されば,左翼学生(?)よ,この件から大いに学ぶが良い。

 また,サークル評議会を牛耳る大勢力の代表者に,斯くも果敢に抵抗の烽火をあげた顔も知らぬ若者たちに敬意を表するものである。

 なお,今日のお昼の演説は滞りなく行われた様子である。
 多分,この歌う学生団は,偶々一緒に歌っちゃった自然発生的存在なのだろう。歌うサークルの一員である可能性は非常にあるが。彼ら・彼女らは,今日は活動しなかったとはいえ,恐らく行方不明と言うわけではない―と思われる。

 ふと思い出したが,BBC Amnesty seeks 'missing' Tibetans 18 June 2008などということもあることである。人民解放のため戦う闘士たち―恐らくたまたまそうなっちゃった一般人―の無事を祈りたい。
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