空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

職務上の発言にも細心の注意が必要であるらしいこと

2010-02-12 20:13:10 | Newsメモ
 追記(2/14):おおやにき 政治的行為

私としてはそもそも日米同盟が揺るぎないという現状認識があれば「そうですね」で終わる発言じゃねえのかという点を指摘しておきたい

 だわよね。

さらに追記(3/9):Hi-Low-Mix 2010-02-11 正論は時として暴論より相手を怒らせる(byフィリップくん)

 発言のタイミングはやはりマズイが,連隊長たる人物が発言に細心の注意を払うべきであるのと同様,統制を加える地位にある者が権力をふるうに際しても細心の注意があるべきだろう。

 ―勿論,国家の(最強最凶の)暴力装置を(実際に)司る者には通常より以上の規制があってしかるべきだが,―それに応ずる対価も与えてやれよとも思う私。

 ともあれ,軍紀紊乱に通じかねない発言っちゃあ発言だが,発言の文脈もあろう。これが一般人向け講演会だとか,まあ公衆・一般向けに出されたものならあからさまに政治的行動だろうが,これから共同訓練で一緒に汗を流す時に語った言葉だということは考慮に入れてはいかんだろうか。

 というか,大臣が「許し難い」と極めて厳しい言葉を発しているにも関わらず,懲戒・解雇どころか文書注意だそうで,一国の大臣のお言葉がものすごくお安くなっていることも懸念されるべき点ではある。


朝日新聞 「信頼してくれ、では同盟維持できない」陸自連隊長発言 2010年2月11日0時40分

陸幕広報室によると、中沢1佐は共同訓練の開始式で、東アジア地域での日米同盟の重要性を指摘したうえで「同盟というものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるのではなく、まして『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と述べたという

 一般論としてまったくの正論。だが微妙な時期でもあり,一挙手一投足が非難の目をもって見られがちな自衛隊の,しかも連隊長(一佐)などという重職にあるからには,細心の注意があるべきではあった。

朝日新聞 「処分含め何らかの処置」 陸自連隊長発言で北沢防衛相 2010年2月12日13時2分

北沢俊美防衛相は12日の閣議後会見で「現場の指揮官が政治や外交という高度な国家意思に言及している。その規律の問題をシビリアンコントロール(文民統制)の観点から整理する必要がある」と述べ」たと。

 いやシビリアンコントロールには服してるだろ。

 一般的文脈からしても,『おまいら共同訓練してこい』と言われたら,『うん同盟とかって口約束だけで成り立つもんでなく,今日この我々が一緒に流した汗とかで塗り固めるもんだよな』という理解があるべきではあろう。

 この一佐殿が,政治的にも受け取り得る発言をしたことは確かだが。
 しかし,そゆことにまったく言及せずにひとがいられるとも思えんが。

 例えば(国立大学法人などアカデミックの)事務官が『スパコン世界一位でなきゃダメなんですかとはまったく噴飯ものだ』と言ったら,高度な国家意思(事業仕分け)に公然たる叛意を示したとするもんだろうか(しかもこの場合,いわば越権行為だ―彼の職務に全く関係ないことだと,まあ,いえる)。

 ―また他方,『こんな発言は政治的と取られて非難の種になりかねないな』と考えてこの種の発言を控えることができるようなら,それは寧ろ大いに政治的な態度ではあろう。


 ともかく,現政権がものっそこの(「とらすと・みー」の内容)に敏感であるらしいことが,うん,わかったことは収穫か。
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