ソマリア海賊事情が「痛いニュース」「海賊・誘拐がソマリアの“主要産業”に…今年の「儲け」はすでに30億円 」で扱われたようで(挨拶)。思うに「全土を掌握する政権は存在しない」ことは「全土が無政府状態である」こととは一致しないのだが,なんでソマリア全土が無政府状態扱いされなきゃいけないんだろうと。
時にフランスのコマンド部隊が介入,人質2名を解放,海賊数名を殺害・拘束した由:
Garowe Online Army frees hostages, kills Somali pirate Sep 15, 2008 Source: Herald Sun
なおこれに対してソマリアでは,「愛国者」を名乗る人物の声明があり,海賊ということで拘束された若者たちを解放しないと,こっちの人質,殺しちゃうよ?と脅迫:
Garowe Online Somalia's pirates warn France Sep 18, 2008
ちなみにこの「愛国者」氏の所属は「ソマリ青年海防隊the Somali Youth Coastguard」。
彼らの自己正当化論はいつもと変らず,外国の船がソマリア領海内で勝手に魚を取って資源を略奪したり,汚染物資を投棄して海を汚すので,だから彼らは罰金を支払わなければならない!というもの。
…しかし最近はタンカーとか大物狙いで,去年までのような,漁船捕獲はあまりしてませんよね? うんまぁ,クルージングなカップルさんたちは食べ残しを海に投棄したりしたかもしれないけど…。ケミカルタンカーや塩・砂糖輸送船や食糧援助輸送の国連チャーター船は,海洋資源略奪はしないよねぇ?
そんなこんなで,田舎漁港のEylは,今や世界に知られた海賊拠点と成り果てました。直接の治安維持責任はプントランドにありますが,まぁ今のあの国には期待できない。地方中核都市の治安維持責任を地元部族に丸投げするくらいですからねー…。
時にフランスのコマンド部隊が介入,人質2名を解放,海賊数名を殺害・拘束した由:
Garowe Online Army frees hostages, kills Somali pirate Sep 15, 2008 Source: Herald Sun
なおこれに対してソマリアでは,「愛国者」を名乗る人物の声明があり,海賊ということで拘束された若者たちを解放しないと,こっちの人質,殺しちゃうよ?と脅迫:
Garowe Online Somalia's pirates warn France Sep 18, 2008
ちなみにこの「愛国者」氏の所属は「ソマリ青年海防隊the Somali Youth Coastguard」。
彼らの自己正当化論はいつもと変らず,外国の船がソマリア領海内で勝手に魚を取って資源を略奪したり,汚染物資を投棄して海を汚すので,だから彼らは罰金を支払わなければならない!というもの。
…しかし最近はタンカーとか大物狙いで,去年までのような,漁船捕獲はあまりしてませんよね? うんまぁ,クルージングなカップルさんたちは食べ残しを海に投棄したりしたかもしれないけど…。ケミカルタンカーや塩・砂糖輸送船や食糧援助輸送の国連チャーター船は,海洋資源略奪はしないよねぇ?
そんなこんなで,田舎漁港のEylは,今や世界に知られた海賊拠点と成り果てました。直接の治安維持責任はプントランドにありますが,まぁ今のあの国には期待できない。地方中核都市の治安維持責任を地元部族に丸投げするくらいですからねー…。
・潤沢な資金と兵站、高い規律に基づいて地域を支配下に
・峻厳ながら整然とした支配体制を確立し、善政を敷く
・独立国家を宣言、ロシアあたりから承認を得る
・戦国時代さながらのソマリアを平定し、西欧諸国からも信頼を得る
…なんか、できそうな気がしてきたあたり、ホントにたわけ。
あ。なんか割といけそうな気がした。かなり燃えます,その設定。
…プントランドのあの汚職大統領をどーにかして,ソマリランド・プントランド・南ソマリアで『ソマリ国家共同体』みたいなの設定して…。
…ゲームかラノベの設定でいけそうな気がしてきた…。
「最近ソマリアで元PMCの連中が勢力を延ばしているんで様子見てこい」とか言われている
・SEALSとかといっしょに行くけど、近辺の治安が改善しているのは目に見えてわかる
・元PMCの連中のところに行くと、その親分は肝の据わったカミソリのように鋭い男
・だが、その周辺にはロシアの「死の商人」とか、中国政府とコネのある奴とか怪しげなのばっかり
・カミソリ男は「利用できるものはなんでも利用する。悪意も善意も関係ない。現地人も白人も関係ない。」とかうそぶいて、ソマリアの「天下取り」を語る
・カミソリ男は独立国家を宣言、地元民兵多数を組み込んだ部隊を指揮し、ソマリア全土平定に動く
・ロシアと中国が独立国を承認、支援物資を運び込もうとする
・主人公は葛藤の末、カミソリ男と敵対する
・だがロシアと中国はカミソリ男を「御しがたい」として、別の傀儡をたてようとしていた
・主人公、カミソリ男、傀儡の三つどもえの戦いはついに…!
微妙にその辺の空気を読まないアメリカはそれ以上のアデン湾航路に対する露・中の影響力増大を嫌って,外交の切り札を出す―ソマリランド承認。アフリカ大陸の政治を揺るがす一枚だ。
事前にジブチに集積済みの物資を用い,続々と米派遣団が越境,ソマリランド軍を補強する。彼らはソマリランドの要請に応じ,対プントランド方面旧国境線完全奪回を援助した。―諸氏族部隊はその動きを,『米軍ソマリア制圧の用意あり』と理解した。
カミソリ男配下からも離脱の動きを見せる氏族が現れた。露・中の助力は滞りがちだ。『政権崩壊』―4文字が彼の脳裏にちらつく。
彼は米国の(あるいは,ソマリランドの)求める要件を理解していた。彼ならそれに妥協できる。しかしその妥協は,彼の政権の基盤を大いに傷つけるだろう―今日付けで届いたプントランド諸氏族連合長老会からの書簡は,正しくその点を指摘したものだった―
『対ソマリランド国境スール・サナーグ両県奪回に関して貴殿の見解を伺いたい―プントランドの権益は防衛されなければならない!』
回天の妙手ありや?
エイル中心に海賊を討伐すると,エチオピアとの関係が問題になってくる―オガデン地方の武器はプントランド海岸線から陸揚げされてると噂でして。
ここでカミソリ氏は,当然,エチオピアと協力関係(少なくとも,相互に黙認・無言の共闘)を結ぶだろう。エチオピアないしエチオピアの仲介で中国から武器が流入し…。
あああなんと妄想の広がることか…!