空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「ソマリア沿岸防衛隊」はオマーン沖・セイシェル沖にて他国船拿捕に従事する

2009-12-08 22:53:53 | ソマリア関連
 まあ本blogを「セイシェルSeychelles」あたりで検索すれば丸わかりですが:

BBC Dutch navy arrests Somali pirates  3 December 2009

 オランダ艦はオマーン沖で13名のソマリ人海賊を逮捕。MV BBC Togoを襲おうとして有刺鉄線などで阻まれ,2隻のボートが逃亡。現場はOmanのSalalahなる地から275kmほど南。

 この目撃証言をもとにオランダ艦Evertsenが周辺を捜索,dhowに目撃証言に合う2隻のボートがくっついているのを発見したというわけ。

 マシンガンやロケットグレネード,ラダーやひっかけ鉤が押収されたそうで,まあ漁業してたんです,って言い訳はききませんわな。

 海賊たちはケニアないしセイシェルに引き渡される予定。


 まあ,なんだかんだで,ソマリア沖はソマリ人が漁業をやる分には極めて安全な海域となったってわけですな,どーも。各国海軍軍艦がうろちょろしてる中でも,外国の船であれば海賊被害に遭うことがあるが,しかし同胞のちっぽけな漁船を捕えても金にはならんわけで。

 もちろん,それで商売が成り立つかと言われれば微妙っぽいですが。冷凍設備なんて贅沢なものはそうそうあるまい,従って地元消費が主要なところかとなろうが,地元マーケットの規模も限られてましょうし。

 何れにせよ,「ソマリア沿岸防衛隊」「ソマリア海洋救済軍団」なんて名前は,特に後者は特定の1グループに帰せられる名前であって一般的に用いることはできず,さらには操業海域がソマリア沿岸以外に移った今となっては,もはや名と実の乖離は行きつくところまで行った―はるか外洋,もしくは他国沿岸に―わけでありまして,もはや本人たちさえ自称はしないんじゃない?

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