空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

教育の充実は大事だよねという記事

2015-05-14 00:05:34 | Newsメモ
BBC Asia tops biggest global school rankings By Sean Coughlan 13 May 2015

The OECD economic think tank says the comparisons - based on test scores in 76 countries - show the link between education and economic growth」、まあそりゃそうだろうという話ですが。

 ちゃんとべんきょうすればりっしんできますよ、という信頼があればこそ進展もあろうとも思われる。「"I think it's partly a mindset, an expectation. There are plenty of examples of schools that have raised the bar dramatically," said education minister Lord Nash」、将来への希望、だねえ。

 なお米国は低調。
 目覚しく伸ばせる余地がさほどない先進国であるから、とはいえ;人口が多いから多少の問題は覆い隠せるではあろうとはいえ、将来に向かって非常なマイナスポイントであるのは間違いない。

 …外部から優秀な人材が集まってくるっていっても、全国民的な地力がないと、産業を進展させることは難しいだろうし。

 面白いことに、我々が常々その社会システムの成功を聞かされてきた北欧方面について、「 It also highlights the decline of Sweden, with the OECD warning last week that it had serious problems in its education system」とある。興味深いことである。

 ともあれ、全体的な傾向としては、シンガポール・香港・韓国・日本・台湾の東~東南アジア五カ国・地域の教育水準とその成果は、国際的には満足なレベルにあるといえそうな、そんなデータ。
 みれば、上位陣にはあまり人口が多そうな国・地域はすくない。以下はフィンランド、エストニア、スイス、オランダ、10位でカナダ、ポーランド、ヴェトナム、ドイツ、オーストラリア、アイルランド。UKは20位。韓国・日本は結構、誇ってよさそう。

 …まあ、この成果が経済的な利得に直結するかどうかは未来の話ですが。
 また、注意点としては、この指標は数学・理科に基づくものであること。


 大雑把に言って「文化の厚み」ということになるか、そういうのが間に合うかどうか。

 素晴らしい情報処理技術があっても、コンテンツを作り出して売り出すには、また別に素材がいるだろう。消費者のニーズを読み取る、なんてのはむしろ人文系の知性を動員すべきところがあろう。

 なお上掲記事には東アジアの教室の素晴らしさを賞賛してあって、なんか素敵な先生がいて…とかいうんだが、まあそこで現場の声というのを出したくなったりはした。



 数十年前の伝説上の教授宜しく、○○分も早く終わってくるとかいつの間にか帰宅しているらしかったり。いやそりゃ学生は伸びないだろうよ。未だにそーいう人が末端には生き残っているのである。

 そして「楽で暇な」世代をあこがれてでもいるらしい若手教員が圧倒的に仕事をしないのを見ることも辛い。ちなみに昇進が遅いのは研究業績もなく教育についても(以下自主規制)



 研究できない人は教育もできないよ、と割と研究教員側では言ったりするが、本気で教育やってる人の教育はそれはそれで大したものであったりする。というか、スキルが相当に。なので、教育教員をバカにする、昔は研究やってたという程度の人がいちばん教育現場に害悪だろうかなあとか思ってみる。








 制度を作るのはめんどくさそうだが、まあそういうことなのだろう。方向性としては。

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