略奪物を返さねば：ケニア

　はいはいケニアケニア。
　先日来，暴動略奪殺害と，キッズgooに嫌われまくり風のニュースばかりが聞こえるケニア情勢。ですけど彼らの別の一面も，僕らは知るべきなのだと思うのです☆

BBC Kenyans hand back 'cursed' loot 8 January 2008

　とある女性が言ったのだそうですな，『もし略奪物を返さぬなら，汝は10日後には大小用を足せなくなるであろうぅー』。『私は真実を話しておるのだー。既に，でなくなったという者もおるのじゃー』。

　…そんなわけで呪いを恐れた民衆はこぞって略奪品を返却に。警察としてはお仕事がいろいろ簡単になって大助かり。

「10日間の猶予があるんさ」ととある男性は言う。「昼間やると皆笑うんでさ，だから夜のうちにやろうと思うんだ」。泥棒が夜にするのは盗みだろうに，この彼は盗品を返しにゆくのです。
　別の男は，そうした呪いのゴーストを恐れて，折角のベッドを返すことに決めました。だって命が惜しいもの。

　地方警察のひとはこの動きに歓迎。「幽霊がいようといまいと，我々の仕事が簡単になったさね。できるんなら，国中に幽霊が居てほしいよねぇ」。

　治安維持には警察よりも幽鬼の類が有効だという，ちょっとそれはどぅかと思うケニア，モンバサのある日のことでありました。