空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Hiranの親政府イスラミスト体制崩壊しつつあり

2009-07-05 19:18:39 | ソマリア関連
 ベレトウェイン情勢はエチオピア軍の機動に応じて激変しつつあり:

Garowe Online Somalia: Military tensions high in Hiran region near Ethiopia border
 Jul 4, 2009 - 2:05:26 PM

 HiranにはSheikh Abdirahman Ibrahim Ma'ow率いる親政府イスラム法廷勢力,Aweysに従うHizbul Islamの一団とAl Shabaabゲリラが争っている状態であったところ。
 Omar Hashi治安相が中央から派遣され,政府側の攻勢を構成しようとしたところ自爆テロで暗殺されたのは先日までの状況。今は中央からMuktar Hussein Afrah将軍が来訪,Omar Hashiの遺業を継いだようなのですが―そして数百のイスラム法廷・政府軍勢力が市内枢要の箇所に配置され,郊外のEl Galキャンプに集結,とのことなのですが。

 Ma'ow指導下の軍事指導者Sheikh Ibrahim Yusufが,配下の兵と少なくとも2台の武装トラックとともにイスラム法廷を離脱,Hizbul Islamに合流したそうです。これはベレトウェイン方面Hizbul Islamの首領Sheikh Omar Abu Hadiも確認済み,の様子。

 この大事な時にMa'owはモガディシュに召還され,トップレベル会合をしているとのこと。さらには:

Shabelle media Network Officials say ‘pro government ICU administration in Hiran region collapses’  Posted: 7/4/2009 8:27:00 PM

 これによれば,Hiranのイスラム法廷側の名のある指導者連,head of the trainingのSheik Abdinasir Jalil Ahmed,Ugas Khalif飛行場警備指揮Sheik Osman Abdulle Barqadle,emergency forcesの副長Sheik Abdullahi Garamgaramが暫定議会の議員の座を捨て,市西部の反政府勢力に合流するとのこと。

 …「市西部」だの,微妙にしょぼい表現ですが,ともあれHiranの親政府勢力は名のある指導者を相当数失った恰好。エチオピア軍がベレトウェイン市に接近しつつあり,との報が相当彼らの感情を害した―暫定政府はエチオピアの介入を阻止する能力がないのだと―模様です。

 といって,Hizbul Islamやal Shabaabにもエチオピア軍を阻止する能力は(かけらほどしか)ないわけで。
 なんにせよ,エチオピア軍は戦闘行動を起こす気はまずないでしょうけど―他方,離脱者たちの行動は,今後いかなる事態を出来せしめるか,興味あるところです。

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