空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「危険な遅延」

2012-01-18 19:36:07 | ソマリア関連
 OxfamとSave the Childrenが東アフリカ飢饉に対する報告書を出したという:

BBC Slow response to East Africa famine 'cost 'lives' 18 January 2012 Last updated at 02:12 GMT

 題は「危険な遅延A Dangerous Delay」。支援団体は,活動を開始するのに6か月ほど必要だった。危機に対する国際社会の認識(と援助)の遅れが,数千数万の無用な死を結果したとする。

 ケニア・エチオピア・ソマリアで,5万から10万人が死亡したという。国連と諸NGOはこの失敗から学ぶべきなのだ―。

 ―援助者としては,しかし,そうした危機が迫っているのだという証拠を求めたという(そうでないとしたら「緊急」援助はいらないだろう,とは言いたかろう。折悪しく,経済危機でもあったことだ)。しかし注意深い予告は2010年8月の時点で既に出ていた,にも拘らず本格的な対応は2011年7月になってようやく着手されたに過ぎない。

 そして100万人が援助を必要とした時期もあったわけである。

 報告書は,各勢力がもっと真剣に警告に耳を傾けるよう求める。「国際社会のすべてのメンバーは,こうした最悪の飢饉の影響を,それが起こる前に阻止するよう,その能力を改善すべきだ」。死者・避難民等の数,経済的コストは,もし初期の段階で対応できたなら,相当程度減らすことができるのだとする。



 …で,うまいこと行って損害を防止できたら,『あれー実はそんなに危機じゃなかったんじゃないー?』とか誤解されるんだろうなあとか暗い想像が。

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