空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ケニアはアルシャバブへの空爆の成果を誇る

2012-01-08 16:41:21 | ソマリア関連
 金曜の空襲で60名以上のアルシャバブ戦闘員を殺害したとする。

BBC Kenyan troops 'kill 60 al-Shabab fighters' in Somalia 7 January 2012

 ケニア軍広報官Oguna大佐はGedo県Garbahareyに空襲し,60名以上を殺害,50名の負傷者を出さしめたとする。「我々は彼らの背骨が完全に破壊されるまで打撃し続ける。そしてその瞬間を楽しみにしている」。アルシャバブの抵抗は部分的であって,アルシャバブ指導部には分裂が見られる―というもの。
 さらにはこの数週間で20名ほどの投降者が出たともいう。

 他方アルシャバブは,ケニア軍も嘗ての侵略者たちと同様に恥ずべき終末へと転がり落ちているのだと主張。ケニアへの復讐を誓う。

 ―双方の主張は大きく隔たっているので,どちらがより真実であるかは見分け難い。但しケニアでのテロ行為の心配は消え去るどころではなく,ナイロビでケニア警察広報Eric Kiraitheが言う,「我々はアルシャバブの活動が無力化されたとは信じない」。英国Foreign and Commonwealth Officeはケニアはなおテロ攻撃の危機にあり,英国市民に公共施設・行事で特に注意するよう呼びかける。

 ケニアの行動は,悪天候のせいだとは説明されるものの,進展は遅い。しかしアルシャバブにとってはソマリア中部でエチオピアの介入があり,首都のAMIOSMは1万名ほどに増強されている。エチオピアとケニアとは連絡将校を交換している―双方,個々に作戦を持っているというわけで,調整された攻撃がなされるとは限らないが,何れにしてもそれなりの意思疎通はある。

 アルシャバブにとって面白からざる事態はなお続く。

Garowe Online Somalia: ‘50 Al Shabaab killed’: Kenya military Jan 7, 2012 - 1:43:56 PM

 Garowe OnlineはChirchir少佐の記者会見に頼っている。
 アルシャバブとしては空襲の被害を否定し,他方ケニア兵10名をGedo県El Adde村に至る路上で殺害したと主張。

 展開しているケニア軍は3000ほどだとか。…積極的な作戦をするには,ちょっと厳しいかなあ。

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