空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

旧型使い捨てライター販売禁止の件

2011-09-27 14:06:42 | ノート
 2011年9月27日(本日)より,従来型使い捨てライター販売禁止―

読売新聞 従来型ライター回収進まず…27日販売禁止 2011年9月26日

コンビニエンスストアやたばこ店の店頭には、より力が必要なボタンや2段階着火方式にした新型ライターが並ぶが、全国で年間6億個近く流通していた従来型の回収は進まず、大量に残っていると見られる。新型は高齢者に不評で、従来型の一掃には時間がかかりそうだ。

 新型ライターの安全装置については,どうも”高齢者にやさしくない”ものがあるようだ,具体的には安全装置解除のためにちょっと力が必要だとか。

東京都新宿区の「山田屋酒店」ではたばこも販売しており、今月上旬から、家庭に残る従来型ライターを集めようと段ボール箱を使った回収ボックスを置いたが、まだ1個も回収されていない。店主の男性(63)は「子供には危険だということを誰も知らないように思える」とぼやく

 ”子供には危険だ”というのは周知のことである。ライターの火遊びでひどいことになるとは,何十年にもわたって言われ続けているではないか。
 …最近はしらんが。母親教室等々で周知される事項だと思うがなあ。

 いや育児記事を読みふける8歳児な生活を送った私のほうが異常なのかもしれないが。

読売新聞 ライター規制 認知不足 安全機能付き「使いづらい」不満多く 2011年9月27日 (静岡)

子どものいたずらによる事故を防ぐため、子どもでも簡単に着火できる従来型の使い捨てライターの販売が全面的に禁止され、新たにチャイルドレジスタンス(CR)機能を導入した製品だけを販売する国の安全規制が、27日から始まった。ところが県内では、規制導入についての認知度は低く、高齢者などから新型ライターは「使いづらい」との声もあがっている。(南祐太朗)
※チャイルドレジスタンス
子どもが製品を簡単に操作できないようにする仕組みのこと。ライターでは、着火ボタンを子どもの力では押せないよう重くしたものや、着火ボタンとは別にあるストッパーを外さないと火を付けられないものが主流。安全規制は昨年12月27日から始まったが、猶予期間が設けられていたため、9月27日からの全面施行となった


読売新聞(大手小町) Q.使い捨てライター販売規制 2011年7月7日

今回の規制は、消費生活用製品安全法に基づき、使い捨てライターが消費者に危害を及ぼすおそれが多い「特別特定製品」に指定されたことに伴う措置。製造や輸入の業者に対し、第三者機関による検査が義務づけられ、国の基準に適合していれば「PSCマーク」を付けて販売できる。「Product Safety of Consumer Products」(消費生活用製品の製品安全)の略
規制するのは、子どもの事故防止のためだ。消費者庁と消防庁の調査によると、2004~08年、全国の政令指定都市で起こったライターの火遊びによる火災は1319件。その4割は12歳以下の子どもが起こしたもので、死者は8人、負傷者は145人にのぼった

 米国では17年前から同様の規制が行われたそうで。実際,子供の死亡が減ったのだという(上掲記事による)。まあそりゃあ減るか。

 ”多少の”利便性を犠牲にしてでも,事故事件の発生を未然に防ぐ―人間の知恵ではある。結局この件もそうした一例に数えられようが,フールプルーフもえーかげん限度があるぞとは,我々は認識しておくべきだと思う。

 そのうち,安全機構付き包丁でないと販売できないとか,指紋照合システム付き(※登録使用者でないと刃が出ない)ナイフとか出てきかねない。

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2 コメント

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人に優しくなくなった使い捨てライター (ゴールデンバット)
2012-07-28 11:09:42
愛煙家でリウマチを患う母は、新型使い捨てライターで着火に苦労するようになりました。仕方なくマッチを愛用することになりました。
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Unknown (teiresias)
2012-07-28 17:53:56
最近のシェアはどうですゴールデンバットさん
わかばさんはお元気ですか

>新型使い捨てライターで着火に苦労するようになりました

まあそうなりますよネ
それは”認容すべき多少の不利益”ということで押し通されたわけですが,その程度は実際,どこまでなら認められるものか。
丁度今,同僚とそんな話をしてきたばかりでしたり。
関西の節電の程度とかなんとか。
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