ポーランドとユダヤ人―「諸国民の間の義人」賞授賞

　ポーランドで，WW II時危険を冒してユダヤ人を救った人々へ，ユダヤ人団体より賞が与えられた（BBC News, Europe Poles who saved Jews are honoured ）。
　一例をあげれば，ユダヤ人らを屋根裏に隠し，食事その他のものは煙突経由で供給。誰か来客があると階下でピアノを弾いて物音をカヴァーしたという。それで助かったひと曰く：

"We got our food and everything through the chimney. They even sent us books to read. They are an example for humanity. There's always hope if there are people like that."

　こうした人々があれば希望があるのだと。現代史の辛い一頁である。
　なおその一方，様々被った損害の補償については，別口で話が（Poland政府と）進められているそうです（BBC News, Europe Polish PM vows restitution deal）。
　Polandは，もちろん戦中はナチドイツ統治下。その時のユダヤ抑圧に限れば，ポーランド政府は主要な責任を負うものではありますまい。尤も記事によれば，共産政権下での財産処分に関しても要求がある由。
　今の政府としては好意，善意（good will）をもって応対する…とはいえ，善意はあっても予算がない。大変なものです。