空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ナイジェリア・大統領選の評価とその後の騒ぎ―ビアフラ戦争への言及

2011-04-22 20:55:20 | ナイジェリア事情
 ナイジェリア―Goodluck Jonathanが大統領選に勝利し,国際選挙監視団も選挙は妥当で公正であったと評価するも,有力候補側は投票コンピュータがJonathan側有利にプログラムされていたなどと主張。一部暴徒化。

BBC Nigeria unrest 'recalls lead-up to 1967 Biafra war' 22 April 2011

 大統領は,ビアフラ戦争の惨禍に言及,「もう十分だろう」と呼びかける。有力候補側としても,暴徒の状況―寺院まで襲撃する―ことに言及,「言うまでもなく,そのような行為は選挙結果の捜査より悪いことだ」などと鎮静化を目指す。

 北部出身の大統領が死去し,南部出身の副大統領が昇格。彼が選挙の洗礼を受ける番であった。南部はキリスト教徒が,北部はムスリムが多い。

 なお確認死者数はなおも上がる見込み―ムスリムは,死体を早急に埋葬したがるためだ。
 来る火曜日には州知事選挙が行われる予定。早急に治安確保がなされねばならない。一応それには成功している雰囲気ではあるが。

In Pictures: Post-election violence in Nigeria

 …うーん…。…適当な流木程度を振りまわす程度で,暴力は済んでいると,言ってみようか…(遠い目)。

BBC Q&A: Nigeria elections 19 April 2011

 もちろん完璧な選挙ではなかったではあろうが,十分fairでfreeだったとAUも認める模様。2003年や2007年の時よりマシだろう?ということみたい。
 主要な問題としては,寧ろ反対派が候補者をひとりに絞り込めなかったことが挙げられている。『二回目の投票で』と自派代表を推してみたら,一回目の投票で勝負が決まっちゃったと。

 また,選挙は地域性,宗教,民族で決定されがちであって―南部でJonathanに対抗しようとした反汚職運動の元代表者が北部出身のムスリムだったのはどーかなー,という分析ですね。
 各候補者支持がどう分布しているか,地図にあらわされていますけど…北部が南部に比べて経済・教育等々の面で後進であるのも,この大きな傾向の差に与って力があるでしょうけど…南部と北部が超きっぱり分裂してますね。

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