空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

続・ナイジェリア:無料食糧援助の会がえらいことに

2024-12-22 22:07:15 | ナイジェリア事情
承前:「ナイジェリア:無料食糧援助の会がえらいことに」(2024-12-21)

 先日の例は南西部の町。今度は南東部で似たような事故が発生。

The number of dead from a crowd crush in the south-east town of Okija in Nigeria has risen to 22, police say.

 22名死亡(16 minutes ago時点)。

BBC Another deadly crush in Nigeria at event offering free food 16 minutes ago

Wedaeli Chibelushi & Richard Kagoe

 米や植物油を含むフリー・フード分配の会。…かなり生活密着型の、かなり生活がきっついということが推知できそうな、そんなお話である。
 なんかねえ、うちの母がさっき言うのだが、お店で携帯電話にキュウリを乗せて重さをはかってる人がいたとか。そうまでして買うものかというのだが、そりゃあ畑があってなんか採れるひとならそうも言えようよ…ふつーはなにもかも買わないといけないんだよ…。

 ナイジェリアじゃそれ以上の何かになっちゃってるわけだ。

It is the third case this week of people being crushed to death at events where free food was being distributed.

The fatalities in Okija occurred at a charity event on Saturday, when residents rushed to collect Christmas donations, including rice and vegetable oil.


 クリスマスの時期ですからね! 博愛友愛を示すに素晴らしいタイミングです!
 …なのでほかのとこでも同じような事故が発生している模様。アブジャでも10名死亡。Ibadanという町では水曜、35名がの子供らが死亡しているそう。

On the same day, a similar tragedy at a Catholic church in the capital city Abuja killed 10 people, while 35 children died during a carnival event on Wednesday in the city of Ibadan.

 …ということで、ナイジェリアの食糧不足は、平常時としては危機的なレベルに至りつつあるみたい。つまり、お金のある人たちが慈善事業でフリーフードしようというくらいには物資があるが、それを求めてスタンピード状態が発生しかねないレベル。

 農業国でもあるわけで、物自体はまあまああるはずなんだ。ところが流通の関係上、いきわたりかねる。根本的にはまだ流通の問題だと思うんだけど…これで足りないなんてことが起こったら…とちょっと危惧する。
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