空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「マイホーム転勤」の事例か

2019-06-03 10:26:55 | Weblog
 まあ、労働問題も業務のうちではありますし。



 この荒業が可能な上級労働者ならでは、という感は多少する。いやこれは「うらやましい!」「ねたましい!」ということであって、人間的にはたいへん正しい選択をした・できたことには賞賛の一手だが。

まとめまとめ 【カネカ】育休取得の夫に復帰後転勤辞令、拒否すると有給消化認めず退職に追い込む 妻が産後4ヶ月で復職 2019年06月02日更新

 有給消化不可、というのは報復扱いされる恐れがあるかなあとか。



 これについては、正解はこれかと:




 育休に対する報復ではなく、住宅ローン(※社員の個人的な事情によって生じた個人的なしがらみであって、会社が強いたものではない)を盾にとっての、実質上のパワハラ。会社が、上司がその権限でハメたものではないので、会社・上司に責はない…と言う理屈を構成する、ことになる。

 まあ、ふつう、千万単位くらいの借金は、わりといい会社に勤め続けてないと払えないものと思われ、この「マイホーム転勤」は結構便利なカードとして利用される模様。やる側のコメントも聞いてはいる。

 もちろんのことだが、この「マイホーム転勤」は自動的に適用されはしない。当然のことで、いちいち自動的にトリガーひいてたら、無駄な転勤だって山のように発生し、社員はそもそもマイホームを建てない買わないという行動にでるようになる。カードがなくなる。

 なので、「余人をもっては替え難い人材に限って」行う・用いることになる。うん、パワハラじゃないよ!という理屈はまあ、立つ。立つのだが、やはり、本来はあまりよい理屈ではないのだぞという自覚はあってほしいし、労働者側がまあ、そこそこ積極的にのってこれるようなインセンティブも必要なんだよ、ということも時々思い起こして欲しい。

 景気が悪い時期なら、まあこれで脅迫が十二分になりたったわけだが、まあ…「余人をもって替え難い」ランクの労働者だと、転職もいけちゃうのでねえ…。

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