空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アルシャバブ,ベレトウェインを喪失

2012-01-02 20:12:31 | ソマリア関連
 エチオピアがソマリア中部,アルシャバブ支配下にあったべベレトウェインに進攻したという話。エチオピアの主張では,装甲車両・重砲を使ってのこの攻勢はソマリア暫定政府の要請に基づくとする。

BBC Ethiopian troops capture Beledweyne from Somalia militants 31 December 2011

 アルシャバブとしては「計画的な撤退planned withdeawalをし,市を包囲しているとする。

 ソマリア首相曰く,この作戦は「アルシャバブの専制からソマリアを解放する」ためであるとする。「この朝早く,ソマリア国防軍はアルシャバブに支配された領域のいくつかを奪取した―Hiranと他の地域で,接敵しながら」とAbdiweli Mohamed Aliは言う。

「我々は公的に,エチオピアの如き隣国から適時の援助を要請している。国際社会はソマリア国民とその政府を,この歴史的な作戦において十分に援助されたい」。

 アルシャバブは数時間の戦闘を経て撤退。彼らの主張では,地元住民が「聖戦士」に合流して3000を超えるエチオピア軍とたたかったとか(twitterによる)。「アルシャバブ軍事報道担当Sheikh Abu Mus'abは本市からの計画的撤退を宣言した」と土曜日11:30の投稿で言うとのこと。

 BBCの現地報告者によれば死者20名。ほとんどエチオピア兵とアルシャバブの兵とであるという。

Garowe Online Government forces seize key town in central Somalia, residents flee Dec 31, 2011 - 1:43:01 AM

 この記事的には,暫定政府軍は土曜,ベレトウェイン外縁のアルシャバブに攻撃したのである。「戦闘は朝,始まった。我々はベレトウェイン郊外での銃砲撃の音を聞いた。そして,アルシャバブは撤退した。今はベレトウェインに兵が入っている。住民の多くは逃げ去った」と住民の声。

 Garowe Onlineとしては,「いくつかの報道は,暫定政府軍がベレトウェインに押し込んでいる間,エチオピア軍がエチオピア・ソマリア国境で軍事行動を行なっていると報じる」とする。

 ベレトウェインは2009年以来,比較的安定的にアルシャバブの手の内にあったところ。いまやそこから撤退,南東のBulo Burteに引いたという。

 なおGarowe Onlineによれば,エチオピア・ソマリア国境付近で実力養成に努めていた暫定政府側は,地元氏族勢力と連合を結んで増強に努めてきたそうで―

 ―つまりですな,アルシャバブが地元勢力の懐柔・包摂に失敗したというのも一面の事実であると,少なくともGarowe Onlineはそういう見解を伝えるわけですね。

Shabelle Media Network Govt. troops retake key central Somali town Dec 31, 2011

 この記事でも,ソマリア暫定政府軍がエチオピア軍の援護を受けながらアルシャバブをベレトウェインから追い出したという。

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