空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Camara大尉がモロッコに移送された由

2009-12-05 14:30:45 | Newsメモ
 さて,相変わらずステルス政変勃発なアフリカ事情。今日の素材はGuineaです。
 Camara大尉がクーデターを起こしてしばらくたちます。当初は『直に民主的選挙をやるさ』と,専制を終結せんとする愛国烈士な発言してましたが,そのうち『僕,選挙出ようかなあ』なんて言い始めて反対デモが起こったりする通常のコースをたどってましたが…

BBC Shot Guinea strongman Camara 'flies to Morocco' 4 December 2009

 先日,もと副官から銃撃され,緊急にセネガルから医療チームが派遣されるもこのたび,モロッコに移送された由。政府筋は『いや大したことない。大統領は歩いてお話してたし,銃弾は貫通何かしてないし,頭部にかすっただけ。だから,集中的医療チェックが必要でモロッコに行くだけなんだよ?』と火消しに躍起のようですが―

 クーデターで権力握った人間が権力固めきってないのに国外に出るって,相当のもんでしょうが。

 頭部負傷で,割と重体の模様ですな。

 犯人とされるDiakite少尉についても,なにやら人権侵害―配下部隊の女性輪姦に民衆虐殺,しかも銃殺でなく踏みつぶしって。

 そんなわけで,いつもながらのぐだぐだアフリカ状況。こちらの場合,権力内部の闘争である感で,この件に限れば内部で(そこそこ)収まってて対岸の火事扱いも容易。Shamoホテル自爆テロのごときは,節度のない暴力の暴発,民間人の犠牲をいとわぬ態度,しかも武装闘争真っ最中の医者殺しというルール違反―そんなあたりで非常な憤激を呼んでいるかと思いますが。

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