空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

プントランド大統領はShamoホテルでのテロ行為を非難する;アルシャバブは関与を否認

2009-12-05 14:18:01 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Puntland President condemns suicide attack Dec 4, 2009 - 7:01:29 AM

 プントランド大統領は4日,3名の閣僚を含む22名以上を殺害した3日の自爆テロを非難する。そうした残虐な行為は,この地域の安寧を崩さんとするものなのである! また犠牲者の家族に哀悼の意を表する。

「まず最初に,私はテロリストの,悪魔的攻撃で殺害された閣僚諸氏の家族に哀悼の念を表する」。そうして近隣諸国に何事かなすよう求め,自己の政府は危機を解決するための助力の用意ができているとする。

「私は近隣諸国に語りかけよう,ソマリアがこの危機を乗り越えるよう,援助されたい。というのも,この危機は当該地域に影響を与えるのだから。我々は,如何なる様態であれ,ソマリ人の国家を再建する助力をする用意ができている。我々は危機を終わらせるため,ともに在らねばならない」。

 爆発は多数の無辜の―大学卒業生を含む―市民の命を要求したのであり,国内外で市民的憤激を呼んでいる―そう,極東の島国でもだ!―そしてその指弾する先は反乱組織,アルシャバブに向いているのだ。

 他方,アルシャバブは報道担当者Sheik Ali Mohamud Rageを通じて自派の犯行であることを否認する。「我々はこの攻撃に何事も関わっていない。我々はこの件に,非常に悲しんでいる」とモガディシュで記者に語る。また,報道で初めてこの事件について知った,自派としては,これは政府側の陰謀plotであると信じる,とも(BBC Somalia al-Shabab Islamists deny causing deadly bomb 4 December 2009)。

 しかしながら,政府側に立つ人々の暗殺手段といえば,(推定)精々ピストル暗殺程度であり(反政府派氏族長等に対する攻撃を思うに),爆弾テロは常にアルシャバブ・アルカイダ寄りの勢力の仕業ですな。

 尤も,Mohamud Rageを弁護しようと思えば,彼自身は聞かされていなかった可能性はなくはないでしょう。末端のおばかさんがやっちまった,というシナリオは不可能じゃない。っつか,ここまで政治的影響の大きい爆破を行うのは極め付きのおばかさんですな。医者が(アルシャバブ関係者への)医療サービス拒否しても,人民的支持が出かねないぞ,これ。

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