空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Judith Tebbutt解放される

2012-03-22 21:33:40 | ソマリア関連
 彼女の息子Oliverが個人的に交渉人を雇い,これを通じて身代金を支払ったもの。

BBC Judith Tebbutt: UK hostage kidnapped in Kenya freed 21 March 2012

 金銭でカタがついたことから,犯人は普通の犯罪者(海賊)と思われる―ならばこれに身代金を支払うのは違法とは言えない,何故ならそれはテロリストに渡ると分かっているわけではないのだから―そう説明がある。

 ―そんなわけで,この,母の命を救うため八面六臂の活躍を見せた感心な息子を犯罪者にしないためという大義名分もあるし,誘拐はal Shababのせいじゃないという印象付けをする方向。

 al Shabab支持者の向きは,『ほぅらal Shababさんは誘拐なんかしてなかったんだよッ! かれらの所為にしたのは西欧傀儡の陰謀なんだッ!』と言いたいところかと思われるが,まあ治安確保できていないあたりはどっちみちal Shababの責任ではある。

 Judith Tebbutt(56歳)は半年ほど前に,ケニアのリゾート地についた翌日に誘拐された(「メモ:Judith Tebbutt誘拐事件」,「ケニアのリゾート地から誘拐されたBriton人女性,キスマユ近辺に監禁か」)。

 なおこの際,彼女の夫David(58歳)は殺害されている。だからJudithが解放されたというのは,David殺害事件に関する当事者情報が手に入るということでもある。

 もちろん,この成行きに際して,英国としては適宜に便宜は与えたが,身代金支払いは行っていない(という)。

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