空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ジョウハル:イスラミスト間での戦闘再度報告さる

2008-11-16 17:33:43 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Intra-Islamist violence reported again in Middle Shabelle Nov 15, 2008

 中Shabelle,ジョウハル発。ソマリアのイスラミストは,既にご承知の通り大きく3派(ARSジブチ派,エリトリア派,アルシャバブ)に分かれておりますが,ジョウハルでジブチ派とエリトリア派の間の戦闘騒ぎが二日連続,報告されてます。

 ジョウハル管区War-Isse村で重火器使用の戦闘勃発,死傷者の報告はあがっていないものの,死者数は相当なものに上がるものと推測される様子。

 中Shabelleイスラム法廷議長Sheikh Dahir Addow Alasowは,戦闘勃発の理由は知らないと報道陣に語る。当該地域に戦闘部隊と族長たちを送ったと報道陣に述べる。

 他方,複数の情報源はGarowe Onlineに,反逆したICU指揮官がSheikh Alasow側民兵に攻撃を仕掛けたのだという由。問題の人物はSheikh Abdirahman Hassan Hussein。副施政官だった人物。場所は秘匿しながら,報道機関に,Sheikh Alasowを排除するため軍事力を用いるであろうと述べる。

「ジブチ合意を支持するグループはこの地域に武力で持って居座ろうとしている。だが我々は彼らと戦うだろう」。

 10月,Sheikh Alasowは陸路ジブチまで行ってジブチ合意の場に臨席しました。半エチオピア主義者としては,それは裏切り行為であります。―エチオピア軍は実力で排除されねばならず,彼らと組む勢力(ソマリア暫定政府)もその共犯者として打破されねばならないのです! 彼らと妥協するなど,犯罪行為というべき,ということになりますな。

 たとえ絶望的に戦力が劣っていようとも,自力で自国を解放する能力がなくとも,他国の援助を受けようとも,怨敵エチオピアを打破せんとする―まあある種みあげた心意気ですけど,あんまりぐだぐだやってると護るべき国か民族かの内実たる人々が目減りしすぎかねませんよ?

 まあソマリ族はそうとう大きな民族集団のようで,ここしばらくの反政府闘争で直接失われた人命1万ほどなど民族の誇りの前では些細な損失だってのかもしれませんが,そーゆーもんでもないだろう。

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