プントランド政府のPRESS RELEASEである。プントランド大統領Abdirahman Mohamed Mohamud (Farole)閣下が日曜(19日),Garoweで,プントランド議会第26会期開始に臨席された:
Garowe Online Somalia: President Farole opens 26th Puntland Parliament session 20 Jun 20, 2011 - 4:06:14 AM
Abdirashid Mohamed Hersi議長が開会宣言。AWEPAやNDI,UNDPへその助力への感謝を述べる。
会期中の予定についても言葉があり,選挙管理委員会や人権擁護委員会,憲法裁判所裁判官指名について時間を取るとのこと。
大統領は,とりわけ和平と社会の安定について,国内・地域的治安状況について―テロや海賊問題いついて―語る。また,国内外の政治的な敵についても。
プントランドは,国連主導のナイロビ会議(2011年4月12-13日),国連安全保障理事会(ソマリア問題を扱う2011年5月25日),2011年6月2-3日のカンパラ会議に招かれている。そうしたなか,プントランドは,ソマリア国内での相当の位置を占めることが示されてきたと考えられる。ソマリア関係の話題をする際,自分たちが無視されることはできなくなったのだという認識を大統領は示す。
なおカンパラ協定については,それは暫定政府内部の取引であってプントランドはそこに関与しないと簡潔に済ます。だから今後行われるソマリアに関係する会議を待っているのだ―とする。なおモガディシュのデモについては,自然発生的なものではなく,政治的に動機づけられ組織されたものだと評価を下す。
…そりゃあFarmajo前首相支持のために組織されたものであろうが,一応,それが可能になる背景もあるのだとは指摘しておくべきではあろうか。
治安問題については,プントランドはソマリア国内における安定の砦だと誇る。大統領は,なおもプントランドの全体的な治安状況は静穏であるとする―暗殺事件等々は孤立的な例であるとするわけだ。それは,プントランドに開発と投資をよびこむ平和と安定とに困ってしまう「政治的な敵たち」の仕業であるのだ!
「テロリストたちは我々の子供たちから奇麗な心を盗もうとしている。子供たちにテロ行為を教え込もうとしている。そして我々の町や市民を,暗殺や爆弾で脅迫しているのだ。だが私はプントランド政府軍を称賛しよう。彼らは民と国家とをテロとその他の敵から守るべく屹立しているのだから」。
なおプントランドは,テロの脅威に対応できるだけ訓練され・装備された裁判官や警察捜査員たちにかけているとは認める。軍は,しかし,反乱組織の巣食うものと思われる山地とボサソ港との間を封鎖しているとし―政府の行動をアピールしている。
っていうか,世界のどこでだって警察だけで治安維持できるわけないやん。みんな,軍とも協力してね,とアピールする。
海賊問題については―これは国際的な犯罪「企業」であるとする。で,ソマリの若者が,逮捕や死や病気や怪我や…に直面しつつも,しかし無辜の商業船を捕縛しようとしているのだという。
この際,ソマリの若者たちは,パズルの最小の要素に過ぎないのであって,一部の「国際的なプレイヤー」たちが海賊行為からの利益を得ているのだとする。
また,ラス・アノドを意図して,プントランドは「支配地域の支配を確立する」であろうとする。この点,同じソマリア地域北部をわけ持つソマリランドとの衝突がある部分である。
まーそんなこんなで,一通りソマリア/プントランドの抱える問題について網羅的に述べられているので,みとくとよいかと。
Garowe Online Somalia: President Farole opens 26th Puntland Parliament session 20 Jun 20, 2011 - 4:06:14 AM
Abdirashid Mohamed Hersi議長が開会宣言。AWEPAやNDI,UNDPへその助力への感謝を述べる。
会期中の予定についても言葉があり,選挙管理委員会や人権擁護委員会,憲法裁判所裁判官指名について時間を取るとのこと。
大統領は,とりわけ和平と社会の安定について,国内・地域的治安状況について―テロや海賊問題いついて―語る。また,国内外の政治的な敵についても。
プントランドは,国連主導のナイロビ会議(2011年4月12-13日),国連安全保障理事会(ソマリア問題を扱う2011年5月25日),2011年6月2-3日のカンパラ会議に招かれている。そうしたなか,プントランドは,ソマリア国内での相当の位置を占めることが示されてきたと考えられる。ソマリア関係の話題をする際,自分たちが無視されることはできなくなったのだという認識を大統領は示す。
なおカンパラ協定については,それは暫定政府内部の取引であってプントランドはそこに関与しないと簡潔に済ます。だから今後行われるソマリアに関係する会議を待っているのだ―とする。なおモガディシュのデモについては,自然発生的なものではなく,政治的に動機づけられ組織されたものだと評価を下す。
…そりゃあFarmajo前首相支持のために組織されたものであろうが,一応,それが可能になる背景もあるのだとは指摘しておくべきではあろうか。
治安問題については,プントランドはソマリア国内における安定の砦だと誇る。大統領は,なおもプントランドの全体的な治安状況は静穏であるとする―暗殺事件等々は孤立的な例であるとするわけだ。それは,プントランドに開発と投資をよびこむ平和と安定とに困ってしまう「政治的な敵たち」の仕業であるのだ!
「テロリストたちは我々の子供たちから奇麗な心を盗もうとしている。子供たちにテロ行為を教え込もうとしている。そして我々の町や市民を,暗殺や爆弾で脅迫しているのだ。だが私はプントランド政府軍を称賛しよう。彼らは民と国家とをテロとその他の敵から守るべく屹立しているのだから」。
なおプントランドは,テロの脅威に対応できるだけ訓練され・装備された裁判官や警察捜査員たちにかけているとは認める。軍は,しかし,反乱組織の巣食うものと思われる山地とボサソ港との間を封鎖しているとし―政府の行動をアピールしている。
っていうか,世界のどこでだって警察だけで治安維持できるわけないやん。みんな,軍とも協力してね,とアピールする。
海賊問題については―これは国際的な犯罪「企業」であるとする。で,ソマリの若者が,逮捕や死や病気や怪我や…に直面しつつも,しかし無辜の商業船を捕縛しようとしているのだという。
この際,ソマリの若者たちは,パズルの最小の要素に過ぎないのであって,一部の「国際的なプレイヤー」たちが海賊行為からの利益を得ているのだとする。
また,ラス・アノドを意図して,プントランドは「支配地域の支配を確立する」であろうとする。この点,同じソマリア地域北部をわけ持つソマリランドとの衝突がある部分である。
まーそんなこんなで,一通りソマリア/プントランドの抱える問題について網羅的に述べられているので,みとくとよいかと。
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