空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ブルンジはAU軍派遣を延期する:ソマリア

2007-08-09 12:59:02 | ソマリア関連
 ブルンジはソマリアへのAU平和維持軍派遣を再び延期する。

 兵士の準備は出来てはいるが,アメリカやフランスが供給を約束したという,通信輸送機器が未着であるという。AU平和維持軍として,ブルンジは2000名の派遣を予定している。

BBC news, Africa Burundi delays Somali deployment 7 August 2007

 予定では8000のAUソマリア平和維持軍は,現在1600のウガンダ軍のみで構成される。これとは別個にエチオピア軍も展開しているが,彼らは毎日起こる武装反乱組織のテロ行為を制圧できないでいる。

「窓際にいた,幼い女の子が榴弾で殺されちゃったんだよ。女性も一人,その爆発で死んだ。僕はそれを見たんだ」―民間人は語る。

 UN特使は反政府勢力に,和解会議に出席するよう求めるが―イスラム法廷側は繰り返し,そうした要請を拒否している。

 そうした勢力は,とりわけエチオピアの展開を拒絶する(と自ら述べる)のであって,エチオピア軍の早期撤退が望まれる。エチオピアは,可能な限りの早期撤退を公言しているが,それはAU平和維持軍の十分な展開を見てからの話である。

 単純に2000のブルンジ軍が展開すれば,2000のエチオピア軍が撤退できる。7月に展開するはずのブルンジは―冒頭に解説した理由により,展開を延期した。ナイジェリア,ガーナも貢献を約束するが,その展開は未だ行われていない。

 そうした訳で,エチオピアはソマリアに展開を続け,これに対する(と言う建前の)反政府勢力の攻撃も続くことが約束されたことになる。

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