空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Manderaの誘拐者,身代金を要求

2009-08-04 17:53:46 | ソマリア関連
Shabelle Media Network Somali gunmen demand ransom money for the release of foreign aid workers Posted: 8/3/2009 7:57:00 PM

 ソマリア国境にほどちかいケニアの町,Manderaで誘拐された援助団体職員について,犯行グループが身代金を要求するメッセージをShabelle Radioに連絡。Shabelle Radioは額はいくらか,誘拐されたひとと話をさせてくれと言っても拒否される。但し,人質の健康状態はよろしいとは言われた由。

 また,犯人たちはいかなるグループにも属してはいない,と述べる―なるほど,近辺で勢力をもつアルシャバブには一切関係ないわけですか。アルシャバブとしては治安維持作戦で名を挙げるチャンスですが―。

 …そーいう意味で名声を得ることに,さほどの価値を感じてないらしいですから,あのひとたち。
 彼らはどーも,彼らがイスラムと信じるところの何かに従って生きるのが重要事と心得ているらしく,その基準に必ずしも合わないことには,どうも関心が薄いらしい。英語教師を殺したり過去エチオピア勢力と接触があったとされる人物を裁判で抹殺(※生命的な意味で)したり,キリスト教の遺跡やスーフィの聖者の墓地を壊すのには積極的なんですが,強盗追捕だのには,あまりエネルギーを配分しないよーな。

 他方,どうにかして「聖戦士」の体面を維持することには知恵をまわし―(推定)アルシャバブ構成員が12,3歳の少女を輪姦した際には,『23歳の淫乱女が複数の男を誘って淫行し,その罪を自ら認めて死刑に処せられる』とゆー理屈をこねくりだしてくれました。

 ですから,アルシャバブが今回の誘拐に関わっているかも,という疑いは,必ずしも正しくないかもしれません。犯罪者どもから,保護料くらいは取り立ててるかもしれませんけどね。

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