空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

タンザニア:ゲイを摘発する特別チームを設置(ついでにポルノもしばくつもりらしい)

2018-11-01 19:43:40 | Newsメモ
 第一センテンスを読んで「をい!」「マズイわ!」と突っ込みを入れた:

BBC Tanzania: Anti-gay crackdown in Dar es Salaam 31 Oct 2018

A Tanzanian governor has announced the creation of a surveillance squad dedicated to hunting down gay people.

 早速来週から活動開始し:「Paul Makonda, governor of the economic capital Dar es Salaam, told reporters round-ups would begin next week」、SNSとかをチェックしていくのだという:「The team will scrutinise social media in order to track down and arrest people in same sex couples, he added

 いやマズイだろと。
 どうせレズ・ゲイは一定程度で発生するのであり、しかし真性のそれはそうそうないので、「宜しき教育」でもって異性愛領域に引き込むことができている(ものと思われる)。なので、その上でガチなひとたちを摘発したって、「転向」なんてそうそうあるもんでなかろう、ということは資源の無駄遣いなのだ。

 と思ったが

Homosexual acts are illegal in Tanzania, where anti-gay rhetoric has been on the rise since President John Magufuli's election in 2015

 …ああ…刑法上の犯罪だというわけか…なら、公序良俗を侵す限りにおいて摘発は止むを得ざるところか…と一定の納得は(まあ相互尊重の立場からも)すべきであろうところ、どこからが「公序良俗を侵す」範囲なのかな、という問題は残る。

Mr Makonda - a staunch ally of the president - said he expected international criticism for the move, but added: "I prefer to anger those countries than to anger God."

 とあり、彼らにとっては”十字軍”なのだ。
 …してみると、対抗する側もそういう対応にならざるをえない部分が当然、現れよう。ならば相互に殲滅をめざす一大闘争が幕をあけ―しかしLGBTはどうしたって少数派なので、他の何かに権威や戦術・戦略的資源を求めざるを得ず…聖戦は拡大の一途をたどるばかり…なんてことになるか。

 その道は、既にヴィーガンが十二分に歩き回ったあとなんじゃないかなあ、あえて同じ道に踏み込まんでもいいのじゃないかなあと思うのである。

He also warned people to delete any naked photos on their mobile phones and promised strong measures against pornography.

 と、ポルノ一般にまで話が進むようで、まああれだ、確かにこれは、子供部屋からエロ本を追放・焚書しようとするPTAの姿に近いのだろう。

 とはいえ、そりゃまあエイズの跳梁跋扈という現実とかもあろうし、一定の社会保障の意味も、うんまあ、その(でもゴムつけろとか、ゴムを買える収入を得させるとか、国として指導すべき点は)とは思うのだが

Meanwhile, HIV clinics have also been forced to close after being accused of promoting homosexuality.

 本末転倒だろう、それは

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