氏族闘争は海賊をも恐れさせる

BBC news http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/8191442.stm 8 August 2009

　既に皆様ご承知かもしれませんが。ソマリア沿岸Haradheereで氏族間闘争。土地争いだの、女の子が森に連れ込まれて強姦されたのという話でヒートアップ。少なくとも17人の死亡、30人ほどの不祥が伝えられる大騒ぎ。

　なんでもHaradheereの海賊団は、この争う2氏族に属するのだそうで…

　下手打つと、共闘関係が崩れて海賊活動に大いに支障がでる、かもしれない。

『陸のもめ事を海に持ち込むな！』というと、うみんちゅな理屈で格好いいかもしれませんが、やるこた犯罪。

　犯罪を抑止する（かもしれない）この陸の行動も、武装闘争殺戮暴行でやっぱり犯罪。

　どっちがいいかっていっても、どっちも悪いとしか。

　つまり、世間に行われる（大）悪事を止めるのに、（小）悪事をもってするなんての、これははやり不善でございましょう。世界的大犯罪たる、ソマリア沖の海賊活動を抑止する役に、仮に多少の土地争いが寄与しようともそれははやり悪である。

　左様に、よし権力が如何に犯罪的であろうとも、それを糾す言論は虚偽を交えてはいけないのである。

　世界は至善なる主のお計らいにより、様々な教訓を我々に垂れてくれるものなのであり、主の斯様な愛に気付けば、我らの信仰はなおさらに強くなるものなのです、と中世動物物語っぽく〆。