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てらまち・ねっと



 西郷輝彦氏がステージ4の去勢抵抗性前立腺がんのPSMA治療を行うために、海外に渡ったことは何度か採りあげてきた。
 日本では認められていないこの治療法が認可される促進になればと期待している人たちは多いだろう。

 すでに、PSMAというタンパク質自体用いた治験は日本でも何件か始まっている。
 実際に、氏の治療法について、その後の報道も続く。
 帰国されれば、もっと注目度が高まるから、さらに国内での認可が早まるだろう。

 というようなことを思いつつ、今日は、9月の3件の報道にリンクしておく。私が気になる一部は抜粋してメモ。
 
●西郷輝彦さんが希望を見いだした、国内未承認の前立腺がん治療法(上)/ダイヤモンド 2021.9.2 3:20  高橋 誠:医療・健康コミュニケーター/(監修/こばやし泌尿器科・皮膚科 院長 小林 孝至)/◎三木健太(みき・けんた) セラノスティクス横浜ホームページ 
●西郷輝彦さんが希望を見いだした、国内未承認の前立腺がん治療法(下)/ダイヤモンド 2021.9.3 3:30  高橋 誠/◎車 英俊(くるま・ひでとし) ◎岡崎千栄子(おかざき・ちえこ) 

●西郷輝彦さんは前立腺がんが「消えた」 最先端PSMA治療の効果とは/がんサバイバーの知恵/日刊ゲンダイ 2021年09月25日 (中川恵一/東大医学部附属病院放射線科准教授)

 なお、昨日9月26日の私のブログへのアクセスは「閲覧数1,823 訪問者数987」。

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●西郷輝彦さんが希望を見いだした、国内未承認の前立腺がん治療法(上)
   ダイヤモンド 2021.9.2 3:20  高橋 誠:医療・健康コミュニケーター
前立腺がん 前立腺 前立腺肥大 膀胱炎 頻尿
あと数年でがん患者数の1位になると予測され、急増する前立腺がん。国内未承認ながら海外で行われている治療法の現状を前後編でお届けする。前編では、こうした治療を受ける患者をサポートする一般社団法人セラノスティクス横浜の三木健太理事に、国内未承認の最先端医療「PSMA治療」の詳細を聞いた。(聞き手・構成/医療・健康コミュニケーター 高橋 誠)

西郷輝彦さんのステージ4前立腺がんに効果
日本未承認の最先端放射線治療「PSMA治療」
 歌手で俳優の西郷輝彦さん(74歳)がステージ4の去勢抵抗性前立腺がん(注1)であることを自身のYouTubeチャンネルで公表しました。
「もう少しだけ好きな仕事をしたい。仕事に復帰し、同じ病と闘う皆様の希望になれば」との願いを込め、日本では未承認の最先端の治療を受けるため、今年4月末にオーストラリア・シドニーに渡航しました。合計3回、4カ月余りの間治療を受け、9月上旬に帰国する予定です。

・・・(略)・・・ PSMA治療とは一体どのようなものなのでしょうか。シドニーの医療機関での治療をサポートする、セラノスティクス横浜の三木健太理事に伺いました。

点滴だけで副作用も少ないPSMA治療余命を半年以上延ばす可能性も
Q:日本未承認のPSMA治療という海外渡航による治療を、西郷輝彦さんのテレビ出演で初めて知りました。難しい治療なのでしょうか。
・・・(略)・・・ PSMAは、前立腺がん細胞の表面の膜に多くあるタンパク質です。腫瘍マーカーのPSAと混同しやすいですが、異なります。がんの悪性度が高かったり進行性に転移したりする場合には、数十~百倍も強く現れるようになります。
・・・(略)・・・

追い詰められた患者の希望の光  他臓器にダメージなく副作用も少ない  人によっては驚くべき効果
Q:PSMA治療は安全なのでしょうか。また、どのような効果がありますか。
・・・(略)・・・ PSMA治療は、治療の選択肢が限られてきた去勢抵抗性前立腺がんの患者さんの余命を半年以上延ばす可能性があり、抗がん剤治療が難しい患者さんやご高齢の方も安全に治療ができます。常に効く魔法の治療ではなく、人によっては残念ながら効かない場合もあります。しかし、人によってはときに驚くべき著しい効果が出ていることも事実です。
 前立腺がん細胞が根治するわけではないですが、何もしないと上がってしまう腫瘍マーカーPSAが低いレベルで推移する効果が期待できます。
治療の引き出しが無くなり、追い詰められた前立腺がん患者さんにとって待望の治療、希望の光であるといえるでしょう。

日本で見えなかった病巣部を正確に映す 病巣をピンポイントで狙い撃ち
Q:PSMA治療前の検査について教えてください。
・・・(略)・・・

Q:PSMA治療のサポートを始めたきっかけを教えてください。
 Aさんは全身に転移がある去勢抵抗性前立腺がんの状態で、日本でできるすべての治療をやり終え、緩和医療しかないという状況でした。ご自身で最新の情報を調べ、自らオーストラリアに行き、このPSMA治療をされました。
 PSMA治療に限らず、患者さんがご自身の努力で個人的に国内未承認の医療を、海外で受けてくるケースがあることは認識していました。
・・・(略)・・・ われわれは単なる商業的な医療ツーリズムではなく、医療者が専門知識を活用して患者さんをサポートする体制を整え、これまで活動してきました。

侮れない前立腺がん  日本人のがん患者数首位に予想される前立腺がん
  10%弱が5年生存率44%のステージ4
Q:前立腺がんでは命は落とさない、と聞いたことがありましたが。
 前立腺がんは、あと数年でがん患者数の1位になる。
その原因は加齢による男性ホルモンのバランスの変化です。
欧米では10年以上前から男性のがん罹患率1位です。

・・・(略)・・・なかには非常に発育が速く治療をしても再発や転移を起こすがんもあり、残念なことに前立腺がんで命を落とす方は後を絶ちません。ステージ4になると5年生存率が44%となる。

Q:PSMA治療は、有名人でないと受けられない特別な治療なのでしょうか。
・・・(略)・・・ それでもまだ10%弱の方が、ステージ4にあたる骨転移の状態で外来に来られます。
・・・(略)・・・(後編に続く)
   参考サイト:セラノスティクス横浜ホームページ  https://www.psma-jp.com/
   (監修/こばやし泌尿器科・皮膚科 院長 小林 孝至)
   ◎三木健太(みき・けんた)  セラノスティクス横浜理事。東京慈恵会医科大学卒。慈恵大学病院泌尿器科診療副部長。2019年に一般社団法人セラノスティクス横浜を設立。

●西郷輝彦さんが希望を見いだした、国内未承認の前立腺がん治療法(下)
      ダイヤモンド 2021.9.3 3:30  高橋 誠:医療・健康コミュニケーター
・・・(略)・・・仙骨の転移がPSMA治療で70%強消えた オーストラリアでの治療体験記
 ドイツやオーストラリアでスタートし、米国でも承認されていますが、日本では放射性物質の取り扱いに関する法的制限があり、現在まで承認されていません。
 2020年11月~2021年4月の半年間、オーストラリア・シドニーに滞在しPSMA治療をされた、光永幸康さん(東京都在住の73歳、ファッションブランド「コーザ・ノストラ」を生産販売する株式会社コムト取締役相談役)にお話を伺いました。
・・・(略)・・・

日豪の医師が連携 前立腺がんが骨とリンパに転移 抗がん剤治療を回避したかった
Q:渡豪を決意した理由を教えてください。
 2013年に、骨にもリンパにも転移した前立腺がんになったときには、PSAが560という高い値。手術も放射線治療もダメ、ホルモン療法が効かなければ打つ手なしの状態でした。幸いホルモン療法の効果があり、1年後にPSAは4.5まで下がりました。
 しかし、2018年に右肩に骨転移し、十数回の放射線治療で収まりましたが、2020年4月にPSAがアップし、前立腺がんが骨盤に転移しているとの診断で、ショックを受けました。


「抗がん剤治療は避けたい。他にないですか?」とかかりつけ病院の主治医の先生にお願いし、・・・(略)・・・

Q:治療はいかがでしたか。
・・・(略)・・・ 治療開始前のPSA2.7は、3回の治療を追うごとに順調に下がっていきました。日本帰国後にはPSMA治療の残存効果でさらに下がり、かかりつけ病院での25回に及ぶ弱い放射線治療の効果も重なり0.187と期待以上に下がりました。
・・・(略)・・・

現地でのケアも重要 闘病はあきらめずにチャレンジを 弱った筋肉は運動で強化し維持
Q:同じ病と向き合う人にエールをお願いします。
 闘病はあきらめずに、ともかくチャレンジすることです。日本で承認されていない治療も含めた可能性を調べるべきです。がん治療の選択肢がなくなると、体に良いことは何でもやりたいという気持ちになりますが、専門医の助言に従った科学的な治療を中心にすることを勧めます。

末期でも5年生存は可能 末期でも4割が5年以上人生を楽しむ 海外では良い治療法が存在する
 セラノスティクス横浜の車英俊代表理事に、PSMA治療の総括をしていただきました。
 現在は骨に転移のある前立腺がんの末期患者さんでも、その4割が5年以上人生を楽しんでおられます。医療の進化によって予後が伸びているのです。前立腺がんに対する医療の挑戦も続きます。

 ・・・(略)・・・ われわれ有志の医師グループは約3年で42名の貴重なPSMA治療の臨床データを蓄積していますが、良好な治療成績と、体への負担・副反応・合併症が少ないので、今後の去勢抵抗性前立腺がんの標準治療の一つになると期待しています。
・・・(略)・・・
(監修/こばやし泌尿器科・皮膚科 院長 小林孝至)
◎車 英俊(くるま・ひでとし)防衛医科大学校卒。北里大学大学院、慈恵大学病院泌尿器科を経て、2013年から馬車道さくらクリニック院長。2019年の設立時から、一般社団法人セラノスティクス横浜の代表理事を務める。
◎岡崎千栄子(おかざき・ちえこ) セラノスティクス横浜理事。共立薬科大学薬学部(現・慶應義塾大学薬学部)卒。病院勤務を経て保険調剤ヤマガタ薬局に薬剤師として入社。

●西郷輝彦さんは前立腺がんが「消えた」 最先端PSMA治療の効果とは/がんサバイバーの知恵
       日刊ゲンダイ 2021年09月25日 (中川恵一/東大医学部附属病院放射線科准教授)
・・・(略)・・・1回目の治療後は、CT画像でがんが消えることがなかったばかりか、PSA値が上昇。不安が募ったようです。その不安を打ち消すように2回目の注射を受けたところ、「がんが消えた!」といいます。

 しかし、その一方でPSA値はさらに上昇。800になっていたことに気づきます。豪州の医師には日本での検査を勧められたそうですが、日本の医師には「あとはあなた次第」と自己判断を促されたことで、西郷さんは豪州での3回目の治療を強く望んでいるといいます。

■すべての前立腺がんに適用になるわけではない
 なぜ、このようなことになるのか。報じられていることから推察すると、腫瘍崩壊症候群の可能性があると思います。放射線治療や抗がん剤治療により、短期間に大量のがん細胞が破壊されることで、その“死骸”の影響から一時的に腫瘍マーカーが上昇することがあります。

 それと相まって、CTでは確認しきれない転移が潜在的に増大し、PSA値に影響を及ぼしていることもあるでしょう。それらによって、CT上はがんが消えながらも、PSA値が高くなることがあるのです。
 ・・・(略)・・・ 日本では受けられないこの「核医学治療」、一連の報道で制限が解禁されるような方向に動きだすといいのですが……。


コメント ( 2 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (bobkundaisuki)
2021-09-28 01:52:33
こんばんは、寺町さん。
待望のPSMA情報ありがとうございます。
3点質問があります。寺町さんの知見の範囲でご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。
一つは、PSMAが効く患者、効かない患者の選別はどうしてるのでしょう?やってみなければ分からないという状況なのでしょうか?
二つは、仮にPSMAが奏功したとして、その余命が半年〜5年と記事によりかなり開きがありますが、その理由はいかがお考えでしょう?
三つは、既に国内でもPSMA治療が始まってるという記事は本当なのでしょうか?

この三点につき、寺町さんのご意見なり情報なりをお教え頂ければ幸いです。、
 
 
 
現状 (●てらまち)
2021-10-02 11:53:51
bobkundaisukiさん、
返信がたまってすみません。

「治療のレポ」と、西郷氏関係の「緩和ケア」のことは、いずれ、別にブログにします。

さて、
>一つは、PSMAが効く患者、効かない患者の選別は

現地では、まず、PSMAで反応するかとの実地をして、判断が出るようです。だから、今時点では、日本から現地に行ってみるしかない(笑)


>記事によりかなり開き

まさに、効果は結局はヒトそれぞれなので、その結果の数字なのではないですかね。
治療法として、効果の出る確率は高いとしても。


>既に国内でもPSMA治療が始まってる

治療は日本ではまだ認可されてません。
が、PSMAという薬剤に関する「治験」は始まってますね。
薬剤の国内開発試験だったかも。
それらのことは、後日載せる予定です。
 
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