規定以上、必要上に締めこみ過ぎているネジによく遭遇します。


 ネジそれぞれに設定された締めこむ強さがあって、それ以下でもそれ以上でもパフォーマンスが落ちたり、パーツの破損につながったりします。


 たとえばこのヘッドキャップのボルトの締め付けトルクは4N・m(ニュートンメーター)。


 ヘッドパーツとフォークのコラムのガタがなくなるポイントが目安。


 このボルトをオーバートルク、つまり必要以上に締め付けるとヘッドパーツのベアリングが圧迫されて動きが鈍くなりステアリングが渋くなることがあります。


 ネジ類は強く締めたらしっかり締まるっていうわけではなく、規定トルクで締め付けたときに一番いい状態、つまりパフォーマンスが最良になるようになっています。


 工場ラインで組立られている完成車も締め付けトルクが守られていないものもあるので(たぶんインパクトレンチなどを使って締めているんでしょう)、ショップではすべてのネジのトルクをチェックして適正にします。


 ということで、作業は続く。