たとえばこのクリスキングのヘッドセット。
フレームとフォークとの接続部のスムーズな回転を担っている「ベアリング」です。たかだかベアリングですが、これで2万円以上もします。
2万円と言ったら量販店などで一般の自転車が1台買える価格です。片や自転車を構成している部品のたった一つ。
クリスキングの性能を知っている方ならば、その精度、耐久性、ルックスなどを考慮すれば、けっして高くないモノだということがわかるかと思います。
でも、知らない方にとっては、「部品たったひとつでその値段!、おかしいんじゃないの!」。
いいモノには作り手のコダワリだとか、タマシイだとか、ココロとかが入っていると思います。少なくとも僕はそう思います。だから惹かれる。そして、使う人のコダワリ、タマシイ、ココロを入れて、輝きが増してくるんだと思います。
でも、それはそのモノの価値観がわかる、価値観に気付いちゃった場合。
マウンテンバイクにまったく興味のない方からしてみたらやっぱり、「おかしいんじゃないの!」だと思います。
マウンテンバイクに乗るのが大好きです。
山の中を走りまわって、土埃まみれや、時にはドロドロに汚れても「ガハハ!、楽しい~!」と笑顔全開です。
でも、まったくマウンテンバイクに興味がない方。それこそ汚れないインドアスポーツしかされない方からみたら、「あんな汚くなって、危なそうな遊び、イヤダ」かもしれません。
汚くなっている本人はまったく気にしてないけれど、傍から見たら「変なおじさん」かも。
派手な半ズボンに、派手なシャツ、しかも汚れていて、そんな恰好で山のふもとのコンビニの前で笑いながら買い食いしていたら、そりゃ「変なおじさん」だわな。本人にとっては「普通」なんだけど。
今日はナニが言いたいのかというと、価値観は人それぞれ。
たぶん、そのどれもが自分にとってはとても大切な価値。
僕には僕の価値観があるし、人それぞれに自分の価値観がある。人の価値観を笑ったり、バカにすることはできません。
山で言えば、マウンテンバイカー、ハイカー、ランナー、バードウオッチャー、釣り人など、それぞれが自分の価値観にもとづいた「お宝」を求めて足を運ぶんだと思う。そのお宝はみな違っても、ほかの人からしたらガラクタにみえても、その人にとってはお宝以外なにものでもないんだよね。
やっぱり肝心なのは、お互いのことをわかろうとする気持ち、わかろうとする努力なのかな。
明日、2月11日(水/祝日)は営業いたします!
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